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平成29年12月定例会(第2号12月 6日)

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  1. 勝山市議会 2017-12-06
    平成29年12月定例会(第2号12月 6日)


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    最終取得日: 2023-06-14
    平成29年12月定例会(第2号12月 6日)                   平成29年12月                勝山市議会定例会会議録第2号 平成29年12月6日(水曜日) ───────────────────────────────────────────                        平成29年12月6日(水曜日)午前10時開議 第 1 一般質問 本日の会議に付した事件 第 1 一般質問 出席議員(16名)       1番  久 保 幸 治 君      2番  竹 内 和 順 君       3番  田 中 三津彦 君      4番  吉 田 清 隆 君       5番  下 牧 一 郎 君      6番  近 藤 栄 紀 君       7番  下 道 惠 子 君      8番  丸 山 忠 男 君       9番  松 山 信 裕 君     10番  帰 山 寿 憲 君      11番  乾   章 俊 君     12番  倉 田 源右ヱ門君      13番  北 川 晶 子 君     14番  山 田 安 信 君      15番  安 居 久 繁 君     16番  北 山 謙 治 君
    欠席議員( 0名) 説明のため出席した者    市       長      山岸 正裕 君    副   市   長      松村 誠一 君    教   育   長      梅田 幸重 君    総務部長           上出 康弘 君    政策幹財政課長事務取扱    小沢 英治 君    市民生活部長         中山 弘之 君    健康福祉部長福祉児童課長事務取扱                   松井 隆治 君    商工観光部長商工振興課長事務取扱                   水上 実喜夫君    農林部長農業政策課長事務取扱併農業委員会事務局長                   坂井 茂敏 君    建設部長           酒井 与志弘君    消防長            堂山 信一 君    教育部長史跡整備課長事務取扱 平沢 浩一郎君    スポーツ局長スポーツ課長事務取扱                   池田 芳成 君    総務課長           伊藤 寿康 君    ふるさと創生・移住課長    米村  衛 君    観光政策課長         北川 昭彦 君    ジオパークまちづくり課長   山内 千鶴代君    建設課長           山本 典男 君    消防署長           横山 定守 君    教育総務課長         平野 公子 君    生涯学習課長         中村 千鶴子君    国体推進課長         谷出 雅博 君    会計管理者会計課長事務取扱  苅安 和幸 君    監査委員事務局長       松井 博文 君 事務局出席職員      局   長  山 岸 善太郎      書   記  鳥 山 健 一      書   記  北 川 一 雄                  午前10時00分開議 ○議長(丸山忠男君) これより本日の会議を開きます。              ――――――――・―――――――― ○議長(丸山忠男君) 会議録署名議員は前回のとおりであります。              ――――――――・―――――――― ○議長(丸山忠男君) 直ちに日程に入りまして、これより一般質問を行います。 ○議長(丸山忠男君) 順次質問を許します。 ○議長(丸山忠男君) まず、田中三津彦君の質問を許します。 ○議長(丸山忠男君) 3番。              (3番 田中三津彦君 質問席登壇) ○3番(田中三津彦君) おはようございます。立志会の田中三津彦でございます。  今回は、通告しております5項目について質問をさせていただきます。一問一答でお願いいたします。  まず最初に、恐竜を目玉とする観光施策の必要性についてお伺いいたします。  観光客の皆さんにとって、勝山の魅力というのは一体何でしょうか。恐竜博物館に代表される恐竜、歴史遺産であり宗教遺産でもある白山平泉寺、市内各地域の特色を生かしたジオパーク西日本最大級のゲレンデを誇るスキージャム、あるいは九頭竜川のアユとか、おろしそばやぼっかけ、ソースかつ丼など誇れる食文化などなどあります。いろいろありますが、その中で恐竜の位置づけというものをどう捉えるべきかということが私の問題意識です。  観光客にとりまして、恐竜は勝山を訪れる魅力の中のワン・オブ・ゼムに過ぎないのか、それともナンバーワン、あるいはオンリーワンという存在なのかと考えるわけです。  誤解を恐れずに言わせていただきますが、平泉寺のような宗教遺産、文化遺産というか歴史遺産というか、そういったものは確かに貴重で、多くの観光客の方を引きつけております。しかし、同じように観光客の方々が心引かれる遺産は日本各地にあります。スキー場も県内外にありますし、ジオパークも国内で複数指定されています。アユやおろしそば、ソースかつ丼などというものも確かにおいしく誇れるものですが、県内の他市町でも食べられますし、県外でも名物になっている地域があります。  しかし、恐竜博物館というのは勝山にしかない。本物の恐竜骨格や化石などを本格的に見せ、楽しませる博物館は勝山にしかないわけです。だからこそ、年間90万人に及ぶ多くの方々に恐竜を目的に全国各地から来ていただいています。中部縦貫道が県内全通して中京圏と直結すれば、その数はもっとふえると考えられます。  恐竜博物館にやってくる観光客が求めるものは、あくまでも恐竜です。本物の恐竜の世界であり、その中にどっぷりと浸りたくて遠路はるばる車でやってこられるわけです。当然、そういう人たちは、食事やスイーツ、あるいは買って帰るお土産なども恐竜を楽しめるものがいいと思っておられると思います。勝山に入った瞬間から勝山を離れるまで、恐竜の世界の中にできればどっぷりとい続けたいと思うわけです。  つまり、考えてみますと、恐竜博物館というのは、いわゆるディズニーリゾートとかUSJというようなものと同じ性質の観光スポットではないかと考えます。勝山に生まれて勝山に育った人にとって、恐竜というのは、最初に申し上げましたが、勝山の数ある魅力の中の一つだと言えます。決して恐竜しか勝山にはないんだとは思わないです。いろいろあるよ、勝山にはいろんな魅力があると。  しかし、市外から、県外からはるばる恐竜を求めて勝山にやってくる人たちにとっては、やっぱり恐竜というのはナンバーワンオンリーワンの存在なのです。恐竜のまち勝山というのが聖地だとまでおっしゃる方もおられます。そんな観光客の方々に、果たしてこれまで十分満足して帰っていただけるように、当市は十分な答えを出してこれたのだろうかと考えます。  私は、毎年何回か東京や名古屋、関西などへ出かけて、そこで会った方々に恐竜のまち勝山ということを、名刺もお渡ししたりしながらPRしますが、その反応はいまいちよくありません。多くの方々から伺う意見、あるいは感想をまとめると、博物館には行ったよ、恐竜博物館はよかった、だけどそれ以外の印象がないね、恐竜の世界に入って博物館へのアプローチを楽しむような仕掛けも感じられない、だから恐竜博物館には行ったけど、申しわけないけどそこが勝山だったというのは、今、僕と話をしてわかったよというような方もおられます。  また、お土産を買いたいんだけど、恐竜のグッズやお菓子は、博物館の売店以外はどこで買えるかよくわからなかった、目立つようなお土産屋さんも見当たらなかった、しかも恐竜のグッズやお菓子、よく見たらよそでつくっているようなメーカーの品物ばかりで、勝山の名産といったものはあるのかどうかよくわからなかった、また食堂についても博物館の中も混んでいるし、市内の食堂も混雑していて外に行列までできていることもある、それなら並ばなくてもいい、ほかの市町にある食堂に行ってから食べてもいいのではないかと。  先ほど申し上げましたが、アユやおろしそば、ソースかつ丼というのは、県内のほかの市町でも食べられるわけです。要するに、これまでどちらかというと勝山に、恐竜博物館に来られた方は、恐竜の世界は博物館だけで楽しむものだったと。言いかえれば、恐竜目的で来られた観光客の方々にとって、博物館以外のこの勝山という場所は、名もない移動経路にしかなっていなかったと。極端な言い方かもしれませんが、そういうことになるわけです。  これに対し、先ほど申し上げたディズニーリゾートやUSJというようなものは、最寄り駅などに着いた瞬間から、その世界を楽しめるように工夫がされています。今、第2恐竜博物館を現博物館の近傍にということで、勝山への建設を表明した県に対して県議会で異論が噴出しており、誘致を働きかけている他市の勢いも衰えていない現状です。それは、県議会議員の方々とか県内他市町の方々が、今紹介したような方々の御意見と同じような思いを持っておられるのではないかと心配します。  博物館ができてもうすぐ20年になる。その間、入館者は2倍、3倍とふえてきたけども、勝山はそれを取り込んで生かしてきたんだろうか。お土産物屋さんができたわけでもないし、恐竜目的の観光客に向けた有名なお土産が新たにできたということもないだろう。そこに、また大金をかけて新しい施設をつくって、無駄になったらどうするんだと。むしろ観光地としてのノウハウがあって、伸びしろが期待できるほかの場所に建てたほうがいいのではないか、あるいは、今回、県議会の代表質問でも出ていましたが、いっそ建設自体を白紙に戻したらどうだというような御意見もあります。そういう耳の痛い話が複数の方から私も聞かされています。  私は、決してそうではないと思っております。市長が提唱される観光の産業化というのは、今後の勝山にとって不可欠だと思います。そして、恐竜というのは観光客にとってワン・オブ・ゼムのツールではないと思い、いろいろな提案をこれまでもしてまいりました。  自衛隊を退職して37年ぶりに勝山に帰ってきた私は、ある程度外の人と同じような感覚で考えることができると思っています。ずっと勝山にいた人と比べれば、ある程度勝山を客観的に見ることができると思っています。そういう思いから、これまでも中にいる人と外から見た人の思いの違いというものを考え、それを踏まえていろいろな質問や提案を心がけてきたつもりです。  勝山が整備する道の駅は、恐竜のまち勝山の玄関口に整備しなければならない、今の場所が最善であると私は申してまいりました。そして、その道の駅はどこにでもあるような平凡なものではなくて、施設全体のコンセプトや建物のデザインなど外観部分、あるいは飲食や物販、サービスなどあらゆる面で恐竜のまち勝山をイメージしたものにしなければいけない。東京や名古屋、大阪というところからはるばるマイカーでやってきた御家族が、勝山インターをおりて、恐竜橋を渡り始めた途端、目の前に恐竜の世界が開ける、勝山が整備する道の駅はそんなゲートウエイにならなければいけないと申してまいりました。  20年以上前に、全国で100カ所余りの道の駅が整備されて、当初はドライバーの休憩とかトイレ休憩の場所として立ち寄る存在であった道の駅が、いまや全国の1,100カ所以上にできて、しかも多くの観光客の方々や地元の地域の方々が、その道の駅を楽しむために、一日家族でそこで楽しむ一大アミューズメントとして、目的地として訪れる場所に今なっているわけです。そういう道の駅にしなければいけないと思っています。  ほかにもチャマゴンくまモン化ということも申し上げました。具体的には、道の駅やジオターミナルチャマゴンチャマリンがお子さんなどと記念写真をとったり、いろいろモニュメントをつくったりといったことをやる、あるいはチャマゴン関連のグッズやお菓子というものをつくって売るというようなことなども申し上げました。  また、恐竜博物館への黒原方向からのアクセス道路整備とか、恐竜博物館を含めた市内周遊ツアーの開発、あるいは博物館入場半券による割引制度の導入などを申し上げてきました。こういった私の提案もいろいろありましたが、市が何も努力してこなかったなどと私は全然思っていません。むしろいろんな努力をしてこられたと思っています。  ディノパークジオターミナルの整備、あるいは駐車場の拡張を中心とするこれら長尾山全体の整備、あるいは特産品開発等への補助とハードとソフトの両面から数々の施策を行ってきています。しかし、それが今の段階で申し上げると、観光客の方々には、勝山イコール恐竜のまちなんだと感じていただけるほどには至っていないということだと思います。  そして、それが先ほど申し上げた県議会の方々のような、勝山はこれまで何もしてこなかったんじゃないかというような意見につながっているんではないかと感じています。それを変えるには、やっぱりもっと大胆に、もっと攻撃的に外の人の目線に立って恐竜をナンバーワンのツールとして打ち出すことが必要ではないでしょうか。  先日、僕の幼なじみで、今、勝山市のアドバイザーになっていただいている湯屋君に、勝山市議会のほうに来ていただいて意見交換というようなことがありましたが、そちらでも湯屋君は顧客目線でものを考えることが第一だと。顧客というのは、観光ということを考えれば、市外からやってこられる観光客の方々だと思うのです。ですから、そういった人たちの目線に立った上でいろいろな施策を打っていくということが必要なんだと思います。  市も恐竜博物館を含む周遊切符の販売とか、博物館入場半券による割引制度の導入を検討するとか、いろいろ応えていただいています。しかし、まだ多分足りないんです。私が提案してこさせていただいたことなどを含めても、全然足りないということなのかもしれません。であれば、行政、商工会議所観光まちづくり会社を中心に、飲食業や菓子業の方々なども巻き込んで、恐竜のまち勝山をイメージしたまちづくり、道の駅やジオターミナルでのチャマゴンを含む恐竜の活用、チャマゴンを含む恐竜関連の飲食メニューやお土産の開発と売り込みなどなど、勝山の全力を結集して観光客の方々が恐竜のまち勝山というものを五感で感じて楽しんでいただけるようにすれば、県議会の方々にもやっぱり恐竜は勝山だなと納得して応援していただけると思うのです。第2恐竜博物館もその先に見えてくるんではないかと思うわけです。  ディズニーリゾートなどに至っても、ディズニーランドと一体でディズニーシーを整備したからこそ、その後のにぎわいがあるわけです。つい先日も、さらにそこに隣接して新たなアミューズメントをつくる、あるいは拡張するというようなテレビ報道もされておりましたが、冷静に考えれば、離したところにつくるよりは、連接させてつくったほうがいいということは誰にもわかる話なんです。そういうようなことを含めて、恐竜というものをしっかりやっていくということが必要だと思うのですが、市の見解、姿勢についてお伺いいたします。よろしくお願いします。 ○議長(丸山忠男君) 山岸市長。                (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) おはようございます。  恐竜博物館は、ディズニーリゾートとかUSJと同じ性質の観光スポットなのだと思う、またディズニーリゾートディズニーランドと一体でディズニーシーを整備したからこそ、その後のにぎわいがある、第2恐竜博物館はそのとおりだと思います。こういう全般についての市の見解と姿勢を質問されているので、私がお答えいたします。  県立恐竜博物館は、西暦2000年にオープンしましたが、そのベースは恐竜化石の発掘と学術研究でありまして、発掘の成果と恐竜が生きていた時代を再現して展示公開することであって、客にとことん楽しんでもらって収益を上げることを第一の目的とするテーマパークである東京ディズニーリゾートやUSJなどとは、議員が言う同じ性質の観光スポットではありません。ましてや、浦安市とディズニーリゾートとの関係と勝山市と県立恐竜博物館との関係においては、そのあり方において全く異質のものであると考えております。  浦安市の面積17.3平方キロメートルのうち、ディズニーリゾートは約5.8%に当たる約1平方キロメートルを占めていますが、全て民間企業であるオリエンタルランドが所有しており、テーマパークとしての事業はこのエリア内で全て完結する仕組みとなっております。したがって、浦安市内には提携ホテル以外では、ディズニーランド関連施設物品販売施設などはなく、お客がまちに出て食事をするとか、市民がディズニー商品をつくって売るとか、ましてやまち全体がテーマパークに彩られていて、その世界を楽しめるようになどはできてはいないのです。議員が言うように、浦安市に入った瞬間からどっぷりとディズニーの世界に浸れるのではなくて、それは浦安市とは隔絶されたディズニーリゾートという特別の世界でのみ味わえるものなのです。  浦安市は、かつては塩田やのり、貝類やエビ、ワタリガニ、イワシ、カレイ、サバなどをとっていた貧しい漁師町でしたが、戦後、海面埋め立て事業によって市の総面積は4.4平方キロメートルから約4倍の17.3平方キロメートルとなって拡大し、昭和44年、1969年に地下鉄東西線が開通して、浦安駅が東京都心と直結したことによって急速に都市化が進んで、昭和56年、1981年に町から市になっております。  市制の施行2年目の昭和58年、1983年に民間企業である株式会社オリエンタルランド東京ディズニーランドを浦安市に誘致してオープンし、その後、平成13年、2001年にディズニーシーをオープンして以来、テーマパークとホテル群を擁した東京ディズニーリゾートとして年間約3,000万人を超す入場者でにぎわっているのです。  そこで、浦安市にとってディズニーリゾートとはどんなメリットがあるのでしょうか。浦安市は、オリエンタルランドから固定資産税約49億円、法人税31億円、合計約80億円の税収がありますが、この額は浦安市の市税収入見込み約403億円の2割弱でありまして、税収として決して多くはないのです。それは、オリエンタルランドが稼いだ分を、計画的にディズニーリゾートをさらに進展させるための再投資に回しているからであって、浦安市長を5期半ばまで務めた松崎秀樹前市長は、市長時代に、それでディズニーリゾートが成功してくれるのならこれでいい、税収でオリエンタルランドに頼り切らないから、市は景気や一企業の経営に左右されないでいられる。オリエンタルランド、つまりディズニーリゾートが市に一番貢献してくれたと感じるのは、税収よりも地域のイメージアップである。全国的な大きなイベントの開催地に浦安市はよく選ばれ、全国の皆さんが東京ディズニーランドのある浦安市に行きたいと思ってくれる、そして多くの人が移り住みたいまちとなって、今、人口が16万3,000人までになった。これこそ東京ディズニーランドの効果であると語っております。  このディズニーリゾートと浦安市との関係から、勝山市と県立恐竜博物館の関係を考察すると、やはり世界の3大恐竜博物館があるまちというイメージアップ効果をいかに高めていくかに尽きると思います。  浦安市といえば、ディズニーランドがあるまちと言われるように、勝山市といえば恐竜であり、世界3大恐竜博物館の一つがあるまち、このオンリーワン効果をもっともっと高めていって、勝山市のイメージを、またさらには福井県のイメージをさらに上げていきたいと考えております。ちなみに、今申し上げた浦安市の松崎元市長と私は大学が同じでありまして、よく知った中の市長の1人でありました。残念ながら、県知事選挙に落選しましたけれども、今も元気でやっています。  次に、福井県が恐竜博物館のアピールに力を入れ始めたのは、今から12年ほど前のことでありますけども、このころから勝山市は増加する来場者対策として、駐車場拡張やトイレなどの公園整備に取り組んできたほか、それ以前からチャマゴンチャマリンを登場させ、長尾山では恐竜化石発掘体験恐竜クロカンマラソン開催などを現在まで継続実施してきております。まちなかには、複数体の恐竜モニュメント恐竜マンホールのふたが目に入り、民間事業者においてもサンプラザや自動車販売店さんや、銀行などの壁面に恐竜が、そして勝山市全域が恐竜渓谷ふくい勝山ジオパークに認定され、確実に全国にその名が浸透してきておりまして、近年ではDINO−A−LIVEの開催及びディノパークの開設など、さらに魅力アップに取り組んでおります。先月には、ホワイトザウルスも復活して、全国の恐竜ファンの関心を集めています。  質問の中にある、勝山市は恐竜博物館を取り込んで生かす努力をしてきたのかと県議会や県内他市町から言われていることが事実であれば、私は勝山市長として胸を張って、前述の事業をしっかりやってきたこと、これからもジオターミナル、道の駅を着々と整備して県立恐竜博物館を盛り上げていく、ひいては福井県を盛り上げていくことを堂々と主張いたします。議員の言うように、勝山は何もしてこなかったという理論に反論できないような自虐思考は持つべきではない、そのような考えは捨ててもらいたいと思います。  そして、さらに第2恐竜博物館誘致を働きかけている他の市があるならば、正々堂々と手を挙げてもらえばよいと思います。勝山市は、前述のようにこれだけのことをやってきたわけですし、今後も取り組む意思と計画がある。また、第2恐竜博物館の誘致については、行政だけではなくて市議会、商工会議所、区長会、地元区民、有志の団体等、官民がこぞって県に対して要望している。  そして、何よりも重要なことは、恐竜化石の発掘地は勝山市であり、県に対して公有地化して発掘地として提供していることなど、勝山市でなければできないことをしてきたという自負をしっかり持って、今後の誘致を要請していきます。以上です。 ○議長(丸山忠男君) 3番。              (3番 田中三津彦君 質問席登壇) ○3番(田中三津彦君) ありがとうございました。  市長、私は自虐的な考えを持っているわけではなくて、私がそう感じているとは申し上げてないんです。そういうふうに言われる方が、結構外からおられるんで、私はさっきも申し上げましたが、いろいろやってきていると思っているんですよ。市長がおっしゃったとおりで、勝山もいろいろやってきている。でも悲しいかな、伝わっていない部分があるから、もっとやっていったほうがいいんではないかと申し上げているんで、まさにさっき市長がおっしゃっていたオンリーワンの効果を高める必要性を感じるから、そういうことを申し上げているわけであって、私の意見がそういう考えではないんです。そういうことを外からいろいろ言われる方がおられるんで、そういうことがもし伝わっていないなら、さらにやっていかないといけない。反論はもちろんしています。反論はしていますが、やはり市としても努力をさらにやっていくといいんではないかなと考えるわけです。  市長がさっきおっしゃっていた地域のイメージアップといったことは、しっかりと伝わっていくようなことをやっていく必要があると感じております。それが先ほど紹介した湯屋君の顧客目線といいますか、そういったことにもつながるんではないかと感じているんですが、ぜひ市長がおっしゃっていたようなことを私もしっかりと自覚しておりますし、ディノパークの整備とか、DINO−A−LIVEとか、いろいろなことをやってきていることももちろんわかっています。そういった上で、しかしもっとやっていってもいいんではないかと感じて申し上げています。これからも、私はそういったことは積極的に、決して後ろ向きではなくて前向きにやっていくことをこれからも提案させていただきたいし、質問等をさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、次の二つ目の質問に移らせていただきます。  次は、中部縦貫自動車道県内全通への備えについてであります。  ことし、舞鶴若狭自動車道全線開通から3年が経過し、嶺南地域には経済波及効果が確実にあらわれているといいます。西川知事が、7月定例会見では、小浜インターと敦賀インターを3年目に行き来した1日当たりの平均交通量、これは1年目を400台上回る6,900台になった。嶺南地域の年間入り込み客数は、開通前よりも約148万人ふえて881万人になったと。企業誘致にも効果があって、全線開通後の3年間で25社が新規立地して、1,100人の新規雇用につながったということです。  また、先月には越前市に本社があるアイシンAW工業が若狭町の産業団地に進出しまして、地元で300人の新規雇用を予定するというようなことを発表いたしました。地域の各自治体の税収とか観光関係の産業の売り上げも伸びが推測されます。  そこで、中部縦貫自動車道が県内全通すれば、奥越地域にも同様の経済波及効果が生じると見込まれます。中京圏との直結が実現すれば、人とモノの流れは大きく変わるでしょう。  福井北インターから大野インター間の開通後1カ月を見ても、上志比−勝山間の平日1日の交通量は約4割ふえたと言いますし、勝山―大野間も約2割ふえている。また、平泉寺周辺の7月の観光客は、昨年の約4倍になった、大野市内のまちなか観光も15%増になっているようなデータもあるようです。
     このような状況を受けて、西川知事は9月の県議会でこの県内全通に向けて、人やモノの流れをさらに拡大して、経済の活性化につなげていくことも表明されました。勝山市としても、企業誘致や観光産業の拡大に向けた幅広い政策を県と連携して、戦略的・計画的に打っていくべきだと考えますがいかがでしょうか。  ちなみに大野市は県の産業団地整備補助金を財源として大野東インターを予定されています。その付近に分譲型の産業団地を、2019年度完成を目指して整備を進めておられます。同じ地域に予定する道の駅というものの整備とあわせて中京圏との直結、この人とモノの流れの大きな変化というものに対応して、雇用の場を確保する地域の活性化につなげようという戦略を具現するものかと考えます。勝山市として、今後、県内全通に向けての備えといったものについてお伺いいたします。 ○議長(丸山忠男君) 水上商工観光部長。              (商工観光部長 水上実喜夫君 登壇) ○商工観光部長(水上実喜夫君) 中部縦貫自動車道県内全通への備えについてお答えいたします。  勝山市では、中部縦貫自動車道の整備計画の初期段階から、将来の全線開通による物流アクセスの向上を見込み、誘致活動に取り組んでまいりました。その結果、中京方面から複数の企業誘致を実現しております。現在も、当該誘致企業が市内2カ所において工場の増設を計画しており、市もこれを積極的に支援しているところです。  また、現在、中京地区の企業に対する市長のトップセールス、そして名古屋市内で開催された企業立地セミナーへの参加といった誘致活動にも取り組んでおります。  こうした機会に企業から必ず聞かれることは、迅速な土地の確保が可能かどうかということでございます。残念ながら、勝山市には既に提供できる産業団地が残っていないため、進出の希望を受けた後、農地転用や土地利用の見直し手続、あるいは用地買収に必要となる相続手続に加え、造成事業などのインフラ整備が必要となるため、最短でも1年以上の期間を要するころになり、事実上、産業団地を用意している他の自治体に対する競争力はございません。  勝山市は、大袋・北山工業団地の造成を最後として、土地の先行取得による工場用地の確保を見送り、民間が所有する遊休地への企業誘致や既存企業による敷地内での工場拡張を支援することで、働く場の確保や企業対策を進めてまいりました。  しかしながら、過去に造成した工業団地がほぼ埋まったことを受け、中部縦貫道県内全通をにらみ、一昨年に庁内で産業団地整備のあり方についての研究を市長から指示を受けまして、現在、さらに踏み込んだ取り組みの指示をいただいているところでございます。  その結果、現在数カ所ある比較的短期間で取得可能な民間所有の遊休地の利用も含め、幅広い企業のニーズに迅速に対応するため、産業団地の造成について前向きに検討に入ったところでございます。ポイントとなります誘致企業につきましても、先ほど申し上げた企業幹部が集まる名古屋市での企業立地セミナーに副市長が出席するなどしており、今後も情報の収集等に積極的に活動の幅を広げていきたいということでございます。  したがいまして、従前より新たな工業立地に対応しました産業団地の造成につきましては研究途上にございますので、いましばらく時間をいただきたいと思います。 ○議長(丸山忠男君) 3番。              (3番 田中三津彦君 質問席登壇) ○3番(田中三津彦君) 今、水上部長から答弁をいただいたんですが、これも先ほどの質問と同じで、勝山市が何もそういう誘致の努力をしていないとは決して思っていないのです。努力されているんだと思うんです。今おっしゃいましたあり方の検討などということも、以前、部長からお聞きしたこともありますし、やっておられるんだということはわかっているんです。  ただ、今おっしゃったとおりで、あきがないとか、そういったことで必ずしも企業のニーズ、迅速にということにピタッとすぐに対応できていないというところが現実としてあるということのようなので、もう中部縦貫自動車道の県内全通の時期が見えてきているわけですから、そういった時期に備えて今からしっかり手を打っていくことが必要なのではないかということを申し上げたいのです。  先般行われました中部縦貫自動車道の整備促進会議、この場で国土交通省の福井河川国道事務所から、永平寺大野道路ができたことによる整備効果ということで資料が配られているんですが、そこで地域の企業立地を促進していますよと言って紹介している中に、永平寺町と大野市のことだけ紹介されて、勝山市のことが一切紹介されていないんです。今、水上部長がおっしゃったように複数誘致はしているんですけども、それが紹介されない。  先ほども観光の部分でも申し上げましたけど、外向きに何かPR不足というか、打ち出す部分がちょっと足りないのかなと感じますので、そういったところも含めて、ぜひ部長がお答えになったようなことをこれからしっかりやっていっていただければと思います。よろしくお願いいたします。  それでは、次の質問に移らせていただきます。  県内景気の回復継続と人手不足への対応ということです。  県内を初め全国の経済情勢は、総じていい状態が続いています。11月13日に発表されました福井県の景気の全体判断は着実に回復している。これまでの回復しているという表現から、3四半期ぶりに上方修正されました。ただ、今年度改定された地域別最低賃金でも明らかですが、東京と福井県など地方との景気格差や賃金格差が広がり続けていまして、今後一段と加速するとも言われています。特によりよい雇用条件を求めて高賃金の都市部に働き手が流出するということで、地方の人手不足が加速して、地元企業の活動の足かせになれば、地方の景気の先行きを暗くしてしまうという懸念があります。  賃金格差の是正というものは、国政レベルの課題かもしれませんが、新たな産業を育てて人材流出を減らすとか、先ほど取り上げました企業誘致によって新規の雇用を生むなどということは、自治体レベルの努力事項だと考えます。  勝山市も、今以上の人材流出の加速は死活問題です。現状でも市内だけでは新卒採用を満たすことができず、遠く四国や九州など、さらにその最低賃金が安い地域から採用をしている事業所があるということもお聞きします。また、どうしても人手を満たせないということで、私、自衛隊OBなので、私のところに退官予定の若い自衛官を何とか雇えないだろうかということで相談に個別に見えられる事業主さんもおられます。このような方には、若い自衛官就職援護のための合同企業説明会というものがありますので、それに参加するようお勧めし、その実施を担当する自衛隊福井地方協力本部を御紹介しているのですが、市はこのような現状と一段と厳しい将来予測を覆すために、今後、新たにどのような手だてを打っていこうとされているのでしょうか。  即効性のあるものから長期にわたる計画的な施策まで、今までもいろんな政策は打ってこられているということは十分承知していますが、さらに市内事業所や新規立地企業への支援から求職活動世代への各種PR、あるいは市民の皆様への情報提供などなど、直接的な施策から広報や教育に至るまで、幅広な施策を横断的に企画・実施していくべきではないかと考えます。市の対応策をお伺いいたします。 ○議長(丸山忠男君) 水上商工観光部長。              (商工観光部長 水上実喜夫君 登壇) ○商工観光部長(水上実喜夫君) 県内景気の回復継続と人手不足への対応についてお答えいたします。  本年9月における福井県の有効求人倍率は1.98倍となっており、全国平均を大きく上回る全国でもトップクラスの水準で長年推移しております。市内の企業経営者から業績は好調なのに、求人しても人が来てくれないといった声をよくお聞きします。市内企業の中には、非常に優秀な技術力を有し、特定分野において高い競争力があるにもかかわらず、人手不足から事業の継続・承継について危機感を感じておられる方が多数おられます。  御指摘のとおり、全国的には景気の回復傾向が続く中で、相対的に地方の地盤沈下が進み、地方から都市への人口流出が続き、その結果、福井県の有効求人倍率が高どまる一つの原因となっております。  市では、こうした状況の改善に向けて、将来の市内企業の事業継続を図るため、地方創生推進交付金を活用して、ふるさと回帰事業を展開しているところでございます。まずは、市内の若者に市内の企業について知ってもらうことが重要であると考えております。  本年度は、企業情報誌「勝山ガンバル企業」の中高生版の発行などにより、市内企業の魅力を子どもたちや保護者に対して発信しているほか、学校へ出向きまして企業のすばらしさを知る授業といったものも実は実施しております。また、市長と地元の中学生・高校生と語る会を通じまして、ふるさと勝山への思いと誇りを語り合い、次代を担う若者の本当の気持ちをお聞きする、そして市長からもトップメッセージを伝えるといったこともしております。  11月14日にクランクインしまして、勝山市を中心に県内での撮影を続けてまいりました、主人公がふるさとでの仕事を通じ人生と向き合い、生きがいを見つけ成長していく姿を描いた映画「ローカル線ガールズ」の撮影が、先日4日にクランクアップいたしました。本映画の制作に当たりましては、市内外の関係者から大変な御支援をいただきましたことを改めて感謝申し上げます。今後は、左義長まつり本番の撮影を経て編集作業に入りますが、本映画を活用し、市民の皆さんはもちろん、求職活動世代や親の世代、ふるさとを離れて暮らす方々にも幅広くふるさと回帰を発信してまいりたいと考えます。  また、この映画の制作同様、地方創生推進交付金を活用しまして、市内企業の人手不足解消のために市内の企業に参画いただき、人材確保につながる事業を計画しております。具体的には、今後議会にお諮りしていくことになりますが、本市の学生や出身者、そしてその保護者に呼びかけまして、本市企業の技術力やアピールポイントなどを知り理解を深める機会や、さらに進んで学生が実際に企業に出向き、企業の一員として業務を実体験し、勝山にある企業のすばらしさ、地元で働くことのすばらしさを実感していただく機会を設けたいと考えております。  市内企業の技術力はあるがアピールが十分ではないという課題に対し、アピール力を高めるための専門家の指導や、みずからが自社の魅力をしっかりアピールできるポータルサイトの作成などの支援を行い、情報発信力を培ってもらうことを計画しているほか、これをもとに本市企業のアピールポイントを掲載した冊子の制作にも取り組みたいと考えております。  こうした取り組みにより、若者から魅力ある企業として認識されるよう、私も勝山市内の企業が魅力ある企業として認識されますよう、本市も企業とともに努力してまいりたいと考えております。 ○議長(丸山忠男君) 3番。              (3番 田中三津彦君 質問席登壇) ○3番(田中三津彦君) ありがとうございました。  今、新たな事業を計画されているというようなことも伺いまして、ぜひそういったことを推進していただければと思います。  これも以前の議会の場で、市長が、勝山の企業は人手が足りていないところで、実際に仕事がないわけではないんだとおっしゃっていたんです。いい企業がいっぱいあるんだと。ただ、それを実際に市民の方がよく知っておられないという実情があるんだということもおっしゃっていました。私もそのとおりだと思うんです。  今、部長からもそういう企業を知ってもらう努力をこれからしっかりやっていくというお答えをいただきましたので、ぜひそういうような部分を充実させていただければと楽しみにしておりますので、また議会のほうに出てくるのをお待ちしております。  それでは、次の質問に移らせていただきます。  次は、時間外手当の予算計上と執行のあり方についてでございます。  そもそも予算というのは、当該年度の所要を前提として計上、編成すべきものだと思います。その執行に当たっては、当然ですが予算の範囲内で業務を行い、事業を行うというわけです。  ところが、時間外手当を一般会計予算で勝山市のものを拝見すると、この5年間、判で押したように当初予算における職員給与額の5.5%、額にして約5,000万円が計上され、毎年12月になると当初予算の4割程度に及ぶ2,000万円前後の補正予算が提出されています。今年度は若干低く1,400万円となっておりますが、その結果、当初予算額と最終予算額、あるいは当初予算額と決算額というのは毎年大きく乖離する状況になっています。そのことに違和感を覚えませんかということです。現状の時間外手当の予算計上と執行の要領だと、次のような問題があるのではないかと思います。  まず、市民の皆さんが最も注目する年度当初予算に時間外手当が過少に計上されてしまうと。実態は年度を通じてどれだけかかっているかという情報が正しく伝わらないおそれがある。これは、時間外手当イコール職員の方々の残業時間ということにもなりますけれども、そういったことが1点。  それから、当初予算額の約4割もの額の時間外手当が毎年補正計上されると。そういうことになりますと、職員の方々の中で予算の範囲で業務を行わなければいけない、あるいは残業はできるだけ減らして仕事を効率化させよう、あるいは節約しようというような意識が希薄化してしまう危険性もある。そういう意識というのは、やはり公僕、公務員としては不可欠だと思うのですが、そういう危険性があるというのはやはり問題だと考えます。  市長は、本定例会の御挨拶の中で、義務的経費や政策的経費を除く経常経費等について一般財源ベースで10%のマイナスシーリングを行うと表明されましたが、年度当初予算でマイナスシーリングを掛けたとしても、時間外手当のように後から多額の補正予算を組んでしまえば何の意味もない、何の効果もないということになってしまいます。  また、政府は生産性向上のための働き方改革をうたっていますが、実質単年度収支と経常収支比率の悪化とか市税収入の伸び悩みということを踏まえますと、勝山市の場合もみずからが仕事の効率化を図って残業を減らすということで、働き方改革の先頭に立つ気概が必要ではないかと考えます。  以上のことから、勝山市の場合には、従来の時間外手当の予算計上の要領を変えて、来年度から年度当初に年度を通じて真に必要となる金額を計上して編成し、その範囲内での執行を原則とする、すなわち年度の途中で大幅な補正を組まないと改めるべきではないかと考えますが、御見解はいかがでしょうか。 ○議長(丸山忠男君) 上出総務部長。               (総務部長 上出康弘君 登壇) ○総務部長(上出康弘君) 時間外勤務手当の予算計上と執行のあり方についてお答えいたします。  勝山市の一般会計当初予算における時間外勤務手当につきましては、近年は職員給与額の5.5%を基本に計上しております。かつては、当初予算の範囲内で時間外勤務手当が執行されていましたが、職員数が減少するなどの影響から時間外勤務がふえ、12月補正での時間外勤務手当を計上するようになってきております。  議員御指摘のとおり、当初予算は当該年度中の所要額を見込んで計上すべきであり、その執行に当たっては予算の範囲内での業務、事業を行うものであると考えております。  勝山市は、総人件費削減のため、時間外勤務について、毎月開かれる部課長会議で、各課の時間外勤務の状況を報告し、時間外勤務の削減に取り組んでおります。時間外勤務がふえている傾向として、特定の職員の時間外勤務が多いことから、特に時間外勤務が多い職員については、上司による面談も行っております。  また、昨年から実施しています残業する職員が名札をつけるカエル名札、それから、朝型勤務を実施するゆう活など、会議の回数や時間の削減、業務の改善・効率化に資する取り組みを行うなど、あらゆる面で時間外勤務の縮減に全庁的に取り組んでおります。  しかしながら、予定外の業務増、欠員などの要因により、時間外勤務手当が足りず、12月補正予算を計上せざるを得ない状況にあります。この現在の予算計上と執行のあり方は、先ほど述べました予算の基本原則と多少乖離がございます。そのため、この状態が続くことは好ましくありませんので、いま一度厳しい財政状況や納税者の視点に立ち返り、一層の事務の効率化を図り、働き方改革の先頭に立ち、時間外勤務の削減に取り組んでまいります。その上で、年度を通した真に必要な時間外勤務手当を当初予算で計上することについて検討していきたいと考えております。 ○議長(丸山忠男君) 3番。              (3番 田中三津彦君 質問席登壇) ○3番(田中三津彦君) ありがとうございました。  多少の乖離なのか大きな乖離なのかは見解が分かれるところかとは思いますが、今部長がおっしゃったとおりで、ぜひ当初予算からしっかりと年度を通じて必要なものを組んでいただけるように、次年度の予算については御検討いただければと思います。  おっしゃったとおり、仕事を効率化させる、あるいは残業を減らしていくと。これは定数を削減したから残業がふえたということでは意味がないわけです。ですから、やはりそういったところをさらに効率化の取り組みというようなこともしっかりと検討していただいた上で、あるいは各部課で時間外の手当の管理、予算管理というようなものもしっかりしていただくようなことをさらに進めていただいてやっていただければありがたいと思います。  それでは、最後の質問をさせていただきます。  初の弾道ミサイル対応訓練実施の教訓と今後についてでございます。  先月の14日、県と県内全市町が県内上空付近の弾道ミサイル通過を想定した初の訓練を行いました。X国から弾道ミサイルが発射され、中部地方上空から太平洋に通過したという想定で、午前11時過ぎに県内全市町が防災無線などで国民保護の警報サイレンと弾道ミサイル発射・通過を知らせる訓練用の音声を流し、県と市町、県警、消防、自衛隊、鉄道事業者、漁協などが発射情報の伝達や被害の有無など状況確認に当たるというような、情報伝達とか避難行動などの初動対応を確認したということです。  また、訓練には県内15市町の公立小中学校192校も参加し、福井市の光陽中では、生徒がJアラートの基本的知識や避難行動の講習を受け、教室の比較的安全な場所に移ったり、グラウンドから屋内に退避したりしたということです。  そこで、勝山市はこの訓練に参加して何を行い、どのような教訓を得られたのでしょう。また、その教訓と県や他市町の実施状況を踏まえ、市民の皆様の安全・安心確保のために、今度どのような訓練を行っていくお考えかお尋ねいたします。 ○議長(丸山忠男君) 上出総務部長。               (総務部長 上出康弘君 登壇) ○総務部長(上出康弘君) 初の弾道ミサイル対応訓練実施の教訓と今後についてお答えいたします。  11月14日に実施された国民保護共同訓練は、県内の全市町において、X国より弾道ミサイルが発射され、太平洋へ通過したとの想定で実施され、Jアラートが作動し、防災行政無線でその情報が市民に伝えられました。  当日は、まず11時にJアラートのテスト放送、その3分後の11時3分にミサイルの発射情報、そして、その5分後の11時8分にミサイル通過情報が防災行政無線で流れました。  勝山市では、事前に広報かつやまなどで訓練実施日時を市民にお知らせし、それに合わせて避難訓練をしていただくよう呼びかけをいたしました。  また、市内の各小中学校、幼稚園、保育園において、子どもたちに実際のJアラートの音声を聞いてもらい、その後とるべき行動として、窓から離れ、身を守ることを学ぶ訓練を実施いたしました。訓練放送後、市民より、防災行政無線が聞こえにくく、内容がよくわからなかったという声をいただきました。  また、敦賀市、永平寺町においては、Jアラートと防災行政無線の連動のふぐあいなどから防災行政無線が起動せず、住民への周知ができなかったと聞いております。  一週間前の11月29日にも、実際に北朝鮮から新型の弾道ミサイルが発射されたばかりでありまして、この際には、青森県西方約250キロ地点の日本海の日本の排他的経済水域内に落下いたしました。北朝鮮の挑発行為は、今後も予断を許さない状況でありまして、有事の際の住民への情報伝達の確実性が求められています。  現在は月に一度、Jアラートと防災行政無線の連動訓練を実施しておりますが、訓練を通じて、情報伝達の確実性を強化するとともに、万一の有事の際には、防災行政無線のほか、勝山市緊急メール等を活用するなどして、複数の情報伝達手段による市民の安全確保に取り組んでまいります。  また、防災出前講座などでも国民保護事案の対処などについて説明するなど、市民の危機意識の醸成にも努めてまいります。 ○議長(丸山忠男君) 残り時間は2分です。 ○議長(丸山忠男君) 3番。              (3番 田中三津彦君 質問席登壇) ○3番(田中三津彦君) ありがとうございました。  今、上出部長がおっしゃった防災行政無線、これが聞こえにくい、あるいはわかりづらい、これは以前から多くの市民の方々からも御指摘がある内容で、たしか以前、総務文教厚生委員会でも新たな放送といいますか、手段というものも検討されているとお聞きしていましたので、そういったことの改善ということもしっかり検討していただければと思いますし、まさにおっしゃったとおりで、北朝鮮のさらにICBMの実験というようなことが進んでいますから、これから市民の皆様の安全・安心という部分で非常に危険なことでもあります。いろいろな伝達手段を複数用意するということももちろん大事なんですが、この種の訓練の内容の充実とか強化ということも必要だと思います。  年明けには東京の都心のど真ん中の混雑しているところででも、この弾道ミサイル対応の訓練をやるという報道も、たしかつい先日あったと思いますので、これまで防災ということで自然災害の訓練をずっとやってきていますけれども、勝山市としましてもこういうミサイル対応というような訓練もこれから強化・充実していく必要性があると思いますので、そこの辺も十分検討いただければと思います。  以上で私の質問を終わります。 ○議長(丸山忠男君) 次に、帰山寿憲君の質問を許します。 ○議長(丸山忠男君) 10番。              (10番 帰山寿憲君 質問席登壇) ○10番(帰山寿憲君) おはようございます。10番、市政会の帰山でございます。久しぶりですので、ちょっと緊張しております。  また、この市会の中でこの質問席に向かえるのは今回が最後かと。3月定例会では、このマイクシステムの老朽化により、新しい電子投票システムがこの議場内にも導入されるということで、久々の市会の中、頑張って質問させていただきたいと思います。  さて、ことしは天候不順ながらも米の作柄も平年並みとなり、できれば今後の天候も平年並みを期待したいところです。  実は先日、市政会は佐賀県松浦市に視察に行ってまいりました。研修目的は、地元高校生の支援についてでしたけれども、実は、松浦市の行政組織には部という組織がございません。このことについて御意見を伺いたいと思って期待して伺ったんですけれども、回答につきましては、市制施行当初から部はなかったということで、ただ県の担当者会議等に出るとき、若干肩書が違うので、ちょっと恥ずかしいかなという程度のものですという御返事をいただきました。  私は、当然、財政や人事的な問題が絡んで部制がないものだと考えていたんですけれども、自分の思い込みでありまして、現実は全く違った答えが返ってきました。思い込みというのは、改めて怖いものだと考えております。  さて、平成28年度決算も先日、決算委員会を終わらせていただきましたけれども、極めて厳しい財政状況となりました。また、山岸市長も招集挨拶におきまして、来年度予算において厳しい対応をされております。  しかし、その中で何としても第2恐竜博物館は勝山市に誘致すべき、かつ勝山市の発展に必要な施設であると考えております。勝山にいると、そこにあるのが当たり前であり、当然、第2恐竜博物館もと思うわけですけれども、常識と思い込みはみずからの中にありまして、外から見ると違うものなのかもしれません。しかし、きょうは思い込みを込めまして、恐竜博物館を中心として幾つかに分けて質問させていただきます。  最初に、先日、福井県は第2恐竜博物館の予算凍結解消に向けまして、部局横断でチームを編成して、12月定例会での凍結解除を目指す旨の新聞報道がありました。北陸新幹線福井開業との同時オープンには時間的には待ったなしの状況です。  そこで最初に、第2恐竜博物館誘致に向けての長尾山公園整備と恐竜ブランドの発信について伺います。  西川知事は、9月定例県議会の提案理由説明において、その立地場所候補を恐竜博物館の隣接地または近接地と述べられています。現在の博物館の補完機能と相乗効果、さらには地域経済への波及効果を検証の上判断されたものであり、福井のダントツブランドである恐竜を生かした取り組みがさらに前進、加速する期待が膨らみ、大変頼もしく思っています。そして同時に、勝山市としても取り組むべき課題に真摯に向き合い、市行政、市議会、商工会議所まちづくり関係者が一丸となって、恐竜渓谷ふくい勝山のさらなる前進を図る必要があります。  福井県内で恐竜が発見されましたのは、全国で6番目です。また、恐竜を展示した博物館は全国に多くありますけれども、その中で福井県立恐竜博物館がトップランナーとして多くの恐竜ファンや観光客に注目され、全国から訪問していただけるのは、恐竜が発見された現地に博物館があり、そこで本格的な学術研究が行われている本物志向の姿勢が評価されているからにほかなりません。
     こうした博物館の立地は世界スタンダードであり、福井県立恐竜博物館と姉妹提携しているカナダのロイヤルティレル恐竜博物館や中国の自貢恐竜博物館の例からも明らかです。そして、福井県立恐竜博物館は、福井県のダントツブランドとしての恐竜を生かし、福井県の知名度アップにも貢献しているところですが、いかに発信をして、その魅力を感じ取っていただき、福井に足を運んでいただくかが大事です。  こんな話もあります。県立恐竜博物館の内容についてなかなか理解をいただけないときも、福井の恐竜博物館は世界3大恐竜博物館の一つと伝えると、旅行業者などの食いつきは全く違うという話です。  また、お盆や連休などのピーク時には、多くの入場者で大変混雑を呈している状況を解決し、新たな魅力創出に努める必要があると考えます。  そこで、今後さらに恐竜博物館の認知度向上を図るとともに、観光客増加に対応するため、勝山市として長尾山総合公園整備にどのように取り組んでいくのか、また市として恐竜博物館の魅力発信のためにどのような取り組みを行うのか伺います。  次に、この第2恐竜博物館の整備を含め恐竜ブランドを核として、滞在型観光を促進して県内での観光消費額を増加させていくことが大切であると考えます。  中部縦貫道福井北インターから勝山インターの直結などの高速交通網の整備に合わせ、大野、勝山、永平寺の2市1町では県の補助金を活用し、広域観光の組み立てなどに取り組んでいます。  また、宿泊施設が十分でない勝山市などでは、夏休みの家族旅行の宿泊をあわら温泉や福井市に案内していると伺っています。まさに広域滞在型観光の第一歩が動き始めていると考えます。  恐竜博物館を核として、県内での滞在観光を1日でも長くして、県内の食材などを大いに楽しんでいただき消費拡大が図ることができれば、市内はもとより県内の経済の好循環と雇用創出につながると思います。  また、博物館関連のお土産品も現在は県外からの仕入れが多く、地元仕入れや販売が十分ではありません。勝山市の菓子組合などでも新商品の開拓や、さらに民間ベースで恐竜をテーマとした地域密着型観光の販売促進や恐竜博物館入場券の半券を活用した消費の促進なども検討されると伺っています。  そこで、今後の観光客増加を経済の好循環につなげていくため、滞在型観光の促進や恐竜ブランドの活用をさらに促進するための施策について伺います。  以上2点につきまして、まず最初にお伺いいたします。 ○議長(丸山忠男君) 山岸市長。                (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) 今回の一般質問は、ほとんど第2恐竜博物館で占められておりますので、全て私がお答えいたします。  恐竜博物館について、御質問の長尾山総合公園の整備と恐竜博物館の魅力発信についてお答えいたします。  現在、長尾山総合公園には、当初計画した40万人を大きく上回る90万人近くの来園者に対応するために、市では順次駐車場整備を進めてまいりました。現在、1,546台が駐車可能なキャパシティーを確保しておりますが、ゴールデンウイークやお盆などの繁忙期には、駐車場、園内道路、周辺道路において渋滞が発生している状況であります。  渋滞が発生することが予測される期間には、恐竜博物館と連携し、JAテラル越前勝山中支店や勝山市体育館ジオアリーナ、あるいは越前大仏を臨時駐車場としてパークアンドライドを実施しております。北陸新幹線の金沢開業を機に、公共交通による観光客も増加していることから、勝山市としてえちぜん鉄道勝山駅から長尾山総合公園への直通バスを運行させるなどの対応を行っております。  今後、第2恐竜博物館が現在の恐竜博物館の隣接地あるいは近隣地において建設されれば、これまで以上の対応が必要となることから、来訪者の利便性向上を第一に考え、長尾山総合公園への新たなアクセス道路の検討、不足が予想される駐車場やトイレの増設、園内道路の新設などにより公園全体の魅力を向上させる整備計画を、第2恐竜博物館の建設スケジュールに合わせて構築していきます。  この駐車場の整備ですけれども、ますます車で来られるお客様がふえると思います。先ほどから話に出ております中部縦貫自動車道路が完全に北陸高速道路とつながったこと、さらにはインバウンドで一昨日、あわら市において香港の最大の旅行会社の社長が来られて、さまざまなお話を伺い、いろんな指示、示唆に富んだアドバイスもいただいたわけでありますけども、香港から来る客の一番の人気はやはり車だということです。なぜかといいますと、御承知のようにイギリス領でありましたから右ハンドルなんです。ですから、右ハンドルということであれば、全然日本の交通ルールにとまどいがないと。ちょっと言っていましたのは、標識が英語表記していないのが多いもんだから、これがちょっとわかりづらいと。特に一番わからないのは徐行だということです。ある意味、単純にスローリーと書いてあれば非常にわかるといったような話もありました。  そういうことと、新幹線で来られるお客さんというのは、特にこれからどんどんどんどん運転したいという方とか、車の性能もよくなってきますから、車で来られるお客様が多くなる。そうなると、駐車場がまだまだ足りなくなるんではないかと思うんですけども、私はよく見てますと、駐車場のどこがあいていて、いつどこがあいているとか、そういう指示とか連絡がしっかりされれば、非常に効率よく回ると思います。  スキージャムなんかは物すごく気を使っていまして、専門の人が来ておりますし、恐竜博物館の場合は時間が限定されないから難しいのだと思うけども、それはいろんな通信手段もあるし、高いところに司令塔か管制塔みたいなのをつくってそこから見ていれば、どこがあいているかすぐにわかるからそうするとか、そのような効率的な方法もあるのではないかと思っております。  また、恐竜博物館の手前にはホワイトザウルス、勝山駅前や勝山橋、元禄線には恐竜のモニュメント、まちなかには恐竜のマンホールなど、至るところに恐竜がいるまちづくりを進めてきておりまして、さらに恐竜のまちとして市全体のイメージをつくり上げまして、恐竜博物館との相乗効果を発揮していきたいと考えております。  次に、恐竜ブランドの活用についてお答えします。  現在、建設中の勝山市観光交流センタージオターミナルにおいて、専任の観光案内の職員、観光コンシェルジュの配置を検討いたしておりまして、訪れた観光客に市内飲食店や市内の観光地、県内観光地への案内を行うことにより、観光客が長尾山総合公園内で完結するのではなくて、福井県内での滞在型観光を促進することで、観光消費額増加に努めてまいります。  市内におきましても、今、水芭蕉の改築を進めようとしておりますけれども、これも恐竜の温泉ダイノスパとして模様がえをしたいと考えて、今計画をしているところであります。  また、勝山商工会議所では、12月1日から来年3月31日までの4カ月間、恐竜博物館を訪れる観光客の市内回遊を促進するため、市内店舗でお土産物や食事がお得になる、恐竜王国わくわくクーポン事業をスタートさせております。来年度以降の恐竜博物館入場券の半券を利用した市内回遊のための施策につきましても、関係者で協議をしておりまして、官民が連携して恐竜ブランドを活用した観光消費額増加を図っていく予定であります。 ○議長(丸山忠男君) 10番。              (10番 帰山寿憲君 質問席登壇) ○10番(帰山寿憲君) 市長から総括的にお答えをいただきました。  駐車場は非常にありますので、その中でパーキングについていろんなお話をいただきましたけれども、駐車場につきましては私もちょっと思うところがありますので、また後で質問させていただきます。  また、道路案内につきまして、外国人の方にもう少し親切にということですけども、先日、議会のほうでも案内サインということで講習を福井工業大学の先生にいただきました。非常に重要だということは我々も認識しておりますので、また今後ともそういう標識についてより一層進歩を進めさせていただきたいと思います。  さて、これからは若干細かい話を伺いたいと思います。ここまでは総論としての質問でしたけれども、やや具体的に伺いたいと思います。  まず、第2恐竜博物館の必要性についてということで伺いたいと思います。  福井県は、恐竜博物館は博物館本来の役割に加え、ブランド観光面でも最大限に活用できる、ほかに例を見ない施設である。第2恐竜博物館により現在の恐竜博物館の不足する機能や施設を補完し、両館による相乗効果を目指す。また、本県の認知度向上、地域経済の発展に活用できる等、さまざまな場面においてその必要性を訴えています。  勝山市は政財界、官民を挙げて長尾山での設置を要望してきましたが、その勝山市としての必要性については、勝山市に設置されることが当たり前であるとの前提に立ち、明確になっていないのではないかと考えます。もちろん、私も議長在職時を含めましてさまざまな機会を捉えて設置を要望してきました。しかし、勝山市以外の方々にその必要性を改めて示す必要があると思います。  恐竜博物館の入場者数が、スキージャム勝山の入り込み客数を上回ったのは平成18年度です。この年、スキージャム勝山は前年より客数を大きく落とし、25万8,000人となったのに対し、恐竜博物館は29万1,000人となり逆転しました。  勝山市の観光消費額は、スキー客の減少とともに、平成15年度には恐竜博物館開館以前の水準に落ち込みました。ちなみにこの年、スキージャム勝山の入り込み客数は25万8,000人であり、スキージャム勝山がオープンした平成10年の25万5,900人とほぼ同じ水準になっています。また、この客数は25万人となった昨年に近い数字です。  さらに、来場者による道路の渋滞が顕著になったのは、恐竜博物館の入館者数が前年度比約10万人増の38万8,000人となった平成19年度あたりからです。そして、この約40万人は、恐竜博物館の当初の想定来館者数でもありました。  したがって、恐竜博物館が観光の拠点として考えられるのは、平成19年度あたり、ひょっとすると入館者数が再度大きく伸び、50万人台に乗せた平成22年度あたりからかもしれません。とすれば、まだ10年にもなりません。恐竜は太古の時代に存在しましたけれども、勝山の恐竜を中心とする観光は、他の歴史的な観光地や自然がもたらす観光地に比べて、観光地としては未熟であり、歴史も短く、ようやく息吹き始めたところです。  勝山市内においても、新しい飲食店ができ、また稼働率が大幅に上がっていることは、土日に市民の方々が市内で外食をとることが困難になっていることからも明らかです。ただ、コンビニ、ガソリンスタンドにはある程度はあるものの、惜しむらくはその他の業種には効果が行き渡っていないことです。しかし、小さいながらも新たな雇用を生み出しています。初期投資を回収し、勝山市の税収となるのは、これからだと考えます。  さまざまなパーク型観光施設は、一部の例外を除き入場者数が30万人程度で推移しています。また、丹波竜など新たなライバルや復活したオランダ村など、観光の選択肢は広がる一方です。中部縦貫道の整備も進み、時間的にはさらに短距離になりました。息吹いた経済効果をさらに確実にするためには新たな対応が必要と考えます。  勝山市は、これまでに長尾山総合公園関連予算として、約49億円の投資もしてきました。繊維産業が勢いを失い、産業の中核が見えない状況の中で、産業としての観光は間違いなく光であります。第2恐竜博物館は、その起爆剤であり、勝山に必要な施設であると私は考えますが、市の考えを伺います。 ○議長(丸山忠男君) 水上商工観光部長。              (商工観光部長 水上実喜夫君 登壇) ○商工観光部長(水上実喜夫君) 第2恐竜博物館の必要性についてお答えいたします。  人口減少、超高齢化社会を迎え、地域の活力が低下する中、観光産業は交流人口を拡大し、幅広い分野に関連する裾野の広い産業として、地域全体の生産や雇用の創出につながり、次世代の成長分野として期待されています。  現在、勝山市には年間200万人余りの観光客が訪れておりますが、さらに第2恐竜博物館が建設されることで、北陸新幹線の福井延伸や中部縦貫自動車道など高速交通網の整備を追い風に、これまで以上の観光客誘客拡大が期待されております。  市内飲食店では、観光客へのおもてなし向上に向け、店舗改修に取り組んでいただいた飲食店も多くあります。外装のリフレッシュに加え、待合コーナーの設置やトイレの洋式化、分煙化など観光客目線に立った改修が行われており、小さいお子様や観光で訪れているファミリー層をターゲットとするメニューをふやしております。  また、商工会議所を中心に平成28年6月に設立されました勝山市観光まちづくり株式会社は、勝山市の魅力ある地域資源等を活用し、行政や金融機関との連携により観光地経営の視点に立ち、勝山市の観光を一体的にマネジメントし、観光客や宿泊客の増加、観光消費額の増加による観光の産業化を目指しているところであります。こうした観光の産業化を目指す民間の取り組みを、勝山市としてもバックアップに努めてまいりたいと考えております。  現在の恐竜博物館の隣接地、近接地における第2恐竜博物館建設は、こうした民間の動きを加速するための起爆剤であり、勝山市のみならず福井県全体の観光誘客の切り札として必要であると考えております。 ○議長(丸山忠男君) 10番。              (10番 帰山寿憲君 質問席登壇) ○10番(帰山寿憲君) 私も起爆剤と申し上げましたけれども、何としても勝山市がこれから生き残るために、この第2恐竜博物館が勝山に来ることは非常に重要であると考えています。どうか今後とも努力をお願いしたいと思います。  次に、今回の一般質問に当たりまして、昨年7月以降の県議会の記録を読んでみました。その中では、勝山市としても明確にしなければいけない点が幾つか見えました。  まず、これまでに恐竜博物館が勝山市内にもたらした経済効果です。これは、現在の状況、業種、規模の視点から明らかにしなければなりません。  2点目は、観光としての市内外への影響、つまり回遊性の問題です。  3点目は、これまでの恐竜博物館へのアクセス対策です。  この3点については、勝山市として明示すべきと考えます。  まず最初に、経済効果について、集客力のある観光地には経済効果が発生する、この点について、引用先は博報堂のようですけれども、米浪信男、神戸国際大学教授の著書の中で示した、観光ブランド指数に見てとれます。この指数は、体験価値、情報価値、インフラ価値により構成される指数であり、その各価値を五つの小項目、計15項目で数値化しています。その中の体験価値は、見たいものがある、体験したいものがある、食べたいものもある、買いたいものもある、のんびりできそう、この五つで構成されています。  さて、勝山市では食べたいもの、買いたいものが課題であり、整備が追いついていない、博物館内には買いたいものはありますけれども市内にはない、食べたいものは難しい分野です。客層に合わせる必要が出てきますし、相応の投資が必要です。ただし、ここ数年は随分改善されてきました。ただ、今後の解決策の一つは、ジオターミナルと道の駅と言えます。  先ほどの質問で述べましたように、私としては恐竜博物館が観光を通して転機となった平成20年ぐらいからまだ年月が浅く、観光地としては緒についたところであるため、経済効果の明示はなかなか困難な宿題であると思います。とはいえ、それは回答になりません。まず思い浮かぶのは、勝山市のすがたにある観光消費額です。  先ほど述べたように、平成10年度のスキージャムの開業時の客数と平成28年度の客数はほぼ同じです。その間にゆめおーれ勝山とまほろばがオープンしています。まほろばは、恐竜博物館とは明らかに客層が異なります。課題ではありますが、顕著な回遊性は見受けられませんし、ことしは大きく来場者数を伸ばしているものの、昨年までは大きな伸びはありません。  ゆめおーれ勝山の入館者数は、年10万人から20万人程度ですが、市内もしくは県内の来館者が大きな割合をしめているようです。  それと平成10年度の約24億4,400万円に対し、平成28年度は33億200万円ですから、その差、約8億5,800万円のほとんどが恐竜博物館のもたらした経済効果と考えられます。規模的には、まだ税収に大きな影響を与えるところまで来ていないと思いますが大きい金額です。観光客の市内での消費が少ないとの声もあります。金額ベースの数字はつかめていませんが、博物館から福井寄りのコンビニや飲食業の土日の混雑は見ただけでわかりますし、店舗数もコンビニでは数店ふえており、飲食店の新規開業も数店あります。また、市の補助金を受けた改装も相当数あり、一定の効果が見えていると思います。  市外への回遊性について、観光庁の宿泊旅行調査によりますと、平成22年度前後の恐竜博物館の入場者数増加とほぼ時を同じくして、県内の宿泊客が大幅に増加していることがわかります。  そしてまた、博物館へのアクセスにつきましては、ボトルネックは道路上にあるのではなく、駐車場の容量にあるわけです。これについて、第2、第3と増設に努力してきています。また、進入路については、現在も増設中です。  以上、私としては発展途上ではありますけれども、一定の効果は見えていると考えますが、市として他のデータの有無を含め、見解を伺います。 ○議長(丸山忠男君) 水上商工観光部長。              (商工観光部長 水上実喜夫君 登壇) ○商工観光部長(水上実喜夫君) これまでの実績についてお答えいたします。  平成12年に恐竜博物館が開館して以来、年々多くの観光客が訪れていることで、勝山市にもたらした経済波及効果は大変大きいものと感じております。  先日、市内のコンビニエンスストアの経営者に対しまして聞き取り調査を行った結果、ほとんどのコンビニエンスストアにおいて、位置関係はあるんですが、恐竜博物館の集客が高まったことにより、日中の売り上げが大きく伸びているといった回答をいただきました。  また、市内飲食店につきましても、同様に恐竜博物館の観光客によりランチが好調であるという報告を受けております。  また、市内路線バスを利用した博物館の乗降客数を見ても、平成24年度は年間7,770人だったものが、平成28年度には2万8,332人と4年間で3.65倍と大きく伸びております。  さらに、経済センサスによりますと、平成18年に勝山市全体の事業所数が1,372事業所、従業者数が9,142人でございましたが、平成28年には、これが1,212事業所、9,006人と人口減少に伴って事業所数、従業員者数のどちらも減少しております。  しかしながら、宿泊業、飲食サービス業に関しましては、平成18年に141事業所、425人の従業員数でございましたが、これが平成28年には150事業所、従業員数は643人と、反対に大幅に増加しております。こうしたことから、観光関連の雇用が確実に伸びていることは、数字の上からも見てとれると考えております。  恐竜博物館による経済効果の全てを数値的に捉えているわけではありませんが、博物館へ向かう公共交通としてのバス本数がふえ、さらにおもてなし商業エリア創出事業を活用し、この2年間で市内に13の飲食店が店舗改装、開業をされております。恐竜博物館が市内に立地していることにより、観光関連の雇用が生まれていることから、市全体の経済に大きくプラスの影響が出ていると考えております。  また、回遊性につきましては、現在、県、大野市、永平寺町とともに、周遊観光事業をスタートしております。また、あわら市、坂井市、永平寺町、石川県の加賀市とともにインバウンド推進機構の取り組みがございます。  こうした中で、勝山市の恐竜博物館が特にあわら市、加賀市、福井市の宿泊からは大きく連動性を持っているということが数値の上、あるいは話からも出ています。  こういった中で、今後、周辺自治体に対しまして、ジオターミナルなどの案内をしていくことで、しっかりと周辺自治体、県内との回遊性をさらに高めてまいりたいと考えているところでございます。  アクセス対策につきましては、現在、園内道路の整備等をやっているところでございますが、今、第2恐竜博物館がしっかりと決まりまして、近接地、隣接地の位置がきっちり決まりますと、それに合わせまして現在の導入、進入路だけでなく、もう一つしっかりとしたアクセス道路が必要になると考えております。こういったものは従前より、今で言いますと滝波川沿いからのこういった進入が有効ではないかと考えておりますが、いずれにしましても第2恐竜博物館の位置関係に応じまして、アクセス道路についてはしっかりと対応していくということで現在考えているところでございます。 ○議長(丸山忠男君) 10番。              (10番 帰山寿憲君 質問席登壇) ○10番(帰山寿憲君) 実績について、いろいろ新しい数値もお示しいただきました。  実を言いますと、そういう数値を表に出すのは、勝山市というのは割と下手なのかなと思います。  つい先日も日刊福井で、私が長年、あのやぐらはどうするんだと言っていた、下袋田の勝山左義長やぐらですか、勝山城博物館内に設置されるという報道がありましたけれども、当然、12月定例会の定例記者会見で発表されるものだと思っていたんですけれども、残念ながらありませんでした。もう少し外向けにPRしていただければありがたいなと思います。  また、先ほどありました大野・勝山・永平寺の観光動態調査の中にも、実はおもしろい数字が挙がっているんです。ページ数にしますと、22、23なんですけれども、かつやま恐竜の森に来られた観光客のうち、約69%が宿泊されるというデータが一つあります。また、1人当たりの観光消費額、日帰り客で4,500円という数字が出ています。こういう数字を、また県議会とか県のほうへ示せば、それなりの数値をもって勝山は潤っているんだ、県も潤っているんだという数値を示すことができると思いますので、またそういう点を含めましてPRに頑張っていただきたいと思います。  では、次に移りたいと思います。  今後の長尾山の展開について伺いたいと思います。  県議会の中では、第2恐竜博物館は勝山市という立地条件も課題とされているようです。来館者の利便性を考えて、交通アクセスのよい場所へという考え方です。勝山市への車でのアクセスは、中部縦貫道の開通によりまして、県内外からの時間的距離は短く、大きな問題はなくなったと思います。  恐竜博物館としての駐車場不足の問題は残ります。解決すべき問題ですけども、どの観光地であっても発生する問題でもあります。多くの観光地では、混雑時には入り切れない車が路上にあふれる時期があり、近隣の駐車場や臨時駐車場等を多く設置して処理しています。勝山市でも、お話にありましたとおり、さまざまな努力をしてきております。  公共交通機関である電車での来館には、駅が隣接していないという問題もあります。ただし、近年人気のある金沢21世紀美術館や式年遷宮でにぎわった伊勢神宮、一昨年、御開帳のあった善光寺等も駅から歩けば歩けるよという距離です。また、USJやTDLみたいな駅近接は、大都市部では極めて有効とは思いますけれども、地方においては駅隣接でないハンデは大きいものではないと考えます。  公共交通機関を利用される客層はどのような方々でしょうか。多分、そのタイプの旅行を楽しまれる方だと思います。私は車を利用することが非常に多いですけれども、以前、列車で山陰へ行きました。その目的の一つは、足立美術館であったわけですけれども、近隣の複数の駅から無料シャトルバスが出ていることが事前にわかっていましたので、不安や不自由さは感じませんでした。  立地条件につきましては、シャトルバスや駐車場の強化と情報の周知徹底が図れれば問題はないと思います。福井県は、現在の博物館隣接地がよいとしていますが、立地について勝山市としての見解を伺います。  次に、第2恐竜博物館を誘致して、今後勝山市は何をするのかです。  まずはインフラ整備についてです。現在、工事中の進入路に加え、先ほどお話がありましたとおり、新しいアクセス道の新設などが必要とされます。県への要望時に黒原側から、いわゆる滝波川のほうですけれども、道路新設については表明しております。どのぐらいの規模になるのか、いつまでにできるかという問題が、今後、課題として残ってくるわけです。  福井県は、誘客規模を150万人と発表しています。単純に1日約4,000人です。現在90万人と言われていますけれども、野外博物館等を考慮すると、ほぼ倍増になります。駐車場はどうするのか、パークアンドライドの強化についてはどうすべきか、先ほど市長からアイデアもありましたけども、プランは持たねばなりません。もちろん、来場者の食欲、購買欲への対応も要求されます。市としてどのようなインフラ整備を必要とされると考えているのか伺います。  一方、情報PRについて、勝山市はどのように対応していくのかという問題があります。長尾山総合公園を含め恐竜博物館について、勝山市の積極的なPR活動、情報発信が必要と考えます。これまでも、広域連携の中でのPRや長尾山総合公園としてのPR活動はありました。市有の博物館ではありませんけれども、勝山市に所在する博物館としての独自の活動をさらに強化すべきと考えます。お考えを伺います。  さらに、勝山市としてこの施設の活用方法です。  先日、結団しました恐竜LABOに見られるように、学習にはどのように取り入れていくのか、ジオパークとの関連性をどうするのか、これは簡単なようで難しい課題ですが、相互の相乗効果をもたらす施策が必要です。博物館の活用についてどのような展開を考えられているのか伺います。
     また、経済効果を確実なものとするために、観光客に対する利便性を向上し、消費の増大を目指して公園内のジオターミナルを初めとする便益施設のあり方、公園施設の周辺への店舗の配置や道の駅、ジオターミナル、市内へのアクセス方法なども考慮する必要があります。このためには、さまざまな法や条例の整備も必要と考えます。  そして、県内他自治体の連携による周遊をどのように展開していくのか、ライバルであろう類似施設との連携も必要だと思います。二期エリアの利用も視野に入れることが必要かもしれません。  最初に大きく市長にお答えいただきましたけれども、ここでは勝山市の発展のための恐竜博物館の利用方法と、そのためにとるべき施策としてのお考えを伺います。 ○議長(丸山忠男君) 水上商工観光部長。              (商工観光部長 水上実喜夫君 登壇) ○商工観光部長(水上実喜夫君) これからの展開についてお答えいたします。  非常に多岐にわたりまして御質問いただきました。既に市長のほうからお答えした部分もございますので、一部割愛しながらの答弁とさせていただきたいと思います。  勝山市の発展のための恐竜博物館利用方法、そのとるべき施策ということでございます。  立地につきましては、最前から申し上げていますように、かつやま恐竜の森内ということで、私どもは近接地、隣接地ということを想定しているところでございます。市といたしましては、年間90万人の観光客が訪れる恐竜博物館、その集客力を今後も最大限に利用してまいりたいと考えます。  恐竜博物館を訪れる観光客を中心市街地に周遊させ、地域経済の活性化を図ることが平成12年の恐竜博物館開館以来の勝山市の課題になっております。  先ほどお答えいたしましたとおり、この課題への対応策の一つとしまして、来年4月には恐竜の森第1駐車場にジオターミナルをオープン、観光客に対する観光案内業務はもとより、繁忙期における市内飲食店の紹介、あるいは昼食の予約業務を実施するといったことを考えています。食事場所を見つけられない昼食難民や博物館に近い飲食店だけが大混雑し、ちょっと離れたところは人が来ていない、波及がないといった状況の改善につなげ、効率よく市内の飲食店等へ観光客を誘導したいと考えております。  また、中部縦貫自動車道勝山インターなどから恐竜博物館へ車で来られる観光客に対する市内観光地及び県内の観光案内、福井県全体の観光コンシェルジュ機能を果たすことで、福井県全体の地域経済への波及ということを考えたいと思います。  さらには、ジオターミナル及び道の駅、将来の道の駅を中心に販売する、恐竜をモチーフとした土産物の開発や観光まちづくり株式会社によるジオターミナルを核とする着地型観光ツアーの造成、観光の産業化全体の振興に向けた施策を実施していく必要があると考えます。  かつやまこども恐竜LABOの取り組みなど、子どものころから恐竜博物館に親しみと誇りを持たせることによりまして、愛郷心の醸成につなげ、一旦勝山から離れた方もまた帰ってきたくなる人材の育成にもつなげていきたいと思います。  恐竜渓谷ふくい勝山ジオパークにつきましては、現在、長尾山総合公園で建設中の、今ほど申し上げましたジオターミナルを、恐竜渓谷ふくい勝山ジオパークの中核施設の一つとして位置づけ、ここでしっかりと案内をしていきたいとしております。  もちろん、観光案内と同時に、あるいは一体的に、あるいは一つのものとして勝山市全体の地質、文化、産業、それからいろいろな魅力をPRしていく中で、恐竜渓谷ふくい勝山ジオパークにつきましても、長尾山の第2恐竜博物館ともしっかりと関連しながら、引き続き取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(丸山忠男君) 10番。              (10番 帰山寿憲君 質問席登壇) ○10番(帰山寿憲君) 今後への展開についてのお考えを伺いました。  先ほど市長のお話の中で、駐車場をもっと効率的に活用できないかというお話をいただきました。  実は先日、ふと思ったことなんですけど、自動運転技術というのが最近車に取り入れられております。そうすると、駐車場に当然、ハンドルから手を離して車をとめられるという技術が、もうほぼ確立されたということになっています。ただし、その駐車場の設置の仕方には若干の技術も要るということになりますので、そのような場内での自動運転技術への対応、園内道路や駐車場の設置の仕方というのも工夫が必要なのではないかと思います。  それともう一つ、欧米では、向こう10年ほどの間に、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンから電気自動車へ切りかえるという話が出ているわけですけれども、長尾山には充電施設が1台もないわけです。とすると、その点も含めて自動運転技術に対応した施設というのを、今後の展開として長尾山総合公園内に設置しなければならないと思いますけれども、その点について何かお考えがあるか、まずお伺いしたいと思います。 ○議長(丸山忠男君) 酒井建設部長。               (建設部長 酒井与志弘君 登壇) ○建設部長(酒井与志弘君) 今、帰山議員のほうから自動運転技術の進歩という御提案をいただきました。今後、長尾山総合公園、来年度も整備をしていくわけですけれども、前向きに技術の研究をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(丸山忠男君) 10番。              (10番 帰山寿憲君 質問席登壇) ○10番(帰山寿憲君) 他に先駆けることが一つのインセンティブだと私は考えます。ぜひとも頑張っていただきたいと思います。  同じような話なんですけれども、最近、どの施設でも、その施設の有効利用のために電子チケットを利用すると、変な話、スマホをかざして入れます。この入場券でほかの施設も入れますよと。なおかつ、それによってインセンティブがつく。例えば、ちょっと電子チケットではないんですけれども、先ほどの駐車場に絡みまして、関西国際空港の駐車場、事前に一定の金額を払えば駐車場が確保されるシステムを導入しています。例えば、この恐竜博物館でも100台なら100台、事前に予約のお金を払っていただければ、裏道から渋滞なしで入れますよ、ただし1日限定100台ですというのがあってもいいんじゃないか。それに電子チケットみたいなのを利用して、市内の周遊性も図れるのではないか。そういう展開については何かお考えはありますか。 ○議長(丸山忠男君) 山岸市長。                (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) さまざまな考えはあります。ただ、金がかかるわけです。  本来、先ほど話したように、収益を目的とする施設であれば、今後、お客さんがどんどん入ってお金を落としてくれる、それを設備投資に回せるわけですけども、それができないんです。しかも県の施設ですから、過去問題になったように、駐車料金をどうするかということさえも、全く先が見えていない。その中で、やりたいことはたくさんあります。研究はだから進めていきたいと思っています。  その中の一つとして、おとといも永平寺町長と話をしたんだけど、あそこの電気自動車は永平寺町としては囲い込みでなくて、近隣と言わず福井県内のいろんな興味を持っているところに公開したいと。それでもってメーカーとのいろんな話し合いの中で導入する形につなげていけば、コストも安くなるという研究を一緒にやりたいと向こうも言っていますし、こちらもそれを応用するニーズはありますので、研究していきたいと思います。  特に具体的には、今は話題が違いますけども、平泉寺の精進坂をお年寄りがなかなか上り下りできないもんだから、北谷のほうについている側道から入っていく、それに誘導線をつけて無人運転するといったことも研究していきたい。そういう話をすれば、多分今、永平寺町で進めようとしているメーカーも非常に興味を持ってくれるものだと思っておりますし、そういう話を永平寺町とともに進めていきたいと思っています。 ○議長(丸山忠男君) 10番。              (10番 帰山寿憲君 質問席登壇) ○10番(帰山寿憲君) 市長、そのお答えを待ってました。パークアンドライドからの自動運転での誘導でもいいですし、平泉寺でもそういう技術は観光としても楽しいと思いますので、ぜひとも今後、研究を進めていただきたいと思います。  最後になりますけれども、学術的な面で、先ほども申し上げましたように、恐竜博物館としては全国でトップランナーの自負を持っています。ならば、トップランナーとして他の恐竜博物館なり類似施設、我々もこれまでに御船町の恐竜博物館、北海道のナウマンゾウ博物館、それから、私は個人的に東京の国立博物館、あと何カ所か見てきました。ただ、そういうところは単独でやっていまして、県のほうでは若干つながりは持っているんだと思いますけれども、その所在地としての連携というのは、ほとんど今なされていないように思うんです。  この博物館がそういうトップランナーとして自負があるならば、設置されている勝山としてもトップランナーの意気込みを見せて、何らかの連携を模索していくべきだと考えますけども、そのあたりについてひとつ考えを伺いたいのと、もう一つ、基本構想の中で、図書館等が恐竜博物館の中では手狭であるという意見も出ています。このあたりを活用しまして、市立図書館内に分館としてでもいいです、恐竜図書館というものを設置することも可能かなと考えますけども、あわせて伺いたいと思います。 ○議長(丸山忠男君) 水上商工観光部長。              (商工観光部長 水上実喜夫君 登壇) ○商工観光部長(水上実喜夫君) 今ほどの御質問の中で、いろんな連携の御提案をいただきました。  勝山市は、国内における恐竜発掘地のトップランナーでございます。また、国内屈指の恐竜博物館というものを域内に抱えています。そういった中ではございますが、全国には幾つもこういう類似の博物館あるいは恐竜化石の発掘される市町村というのがございます。こういった中で連携を模索するような動きも出ておりますので、私どもも積極的にそういったものと連絡をとりながら関係を持っていきたいと考えています。 ○議長(丸山忠男君) 平沢教育部長。               (教育部長 平沢浩一郎君 登壇) ○教育部長(平沢浩一郎君) ただいまの図書館のほうに博物館と連携したような取り組みをという御提案をいただきました。  勝山市立図書館につきましては、開館当初から恐竜関係の図書を集中的に蔵書として集めてまいりましたし、映像資料についても集めてまいりました。そういう中で恐竜コーナーということで書架も定めてPRしているところでありますが、今、御提案をいただきましたように、さらにその活用について研究を進めていきたいと思っております。 ○議長(丸山忠男君) 10番。              (10番 帰山寿憲君 質問席登壇) ○10番(帰山寿憲君) 大体、ほとんどの伺いたいことを伺ったわけですけれども、市長のお話にありましたあわらでの会合ということで、あわらの観光協会の前田会長ですけれども、私も若干関係がございまして存じ上げておりますけれども、彼のフェイスブックを見ていると、一体いつ家にいるんだろうというくらいあわらの宣伝に出かけておられます。勝山もぜひとも、まちづくり会社が中心となるとは思うんですけれども、そういうPRに頑張っていただきたいと思います。  また、こういう展開というのは非常に難しいもので、いわゆる今勝山がやろうとしている下からこつこつ積み上げて、最後に目標にたどり着こうとする方法、最初から目標をどんと設置して、それからトップダウンでおろしていく方法、そのために毎年何をすべきか、これをやっていくんだという考え方で両方あると思うんですけれども、どちらがいいのかは一概に言えないと思いますけれども、毎年目標に向かってやらなければいけないことは、こつこつとこなしていっていただきたいと思います。  以上を願いいたしまして、私の質問を終わります。 ○議長(丸山忠男君) 暫時休憩いたします。           ―――――――――――――――――――――――                 午前11時55分 休憩                 午後 1時01分 再開           ――――――――――――――――――――――― ○副議長(北川晶子君) 再開いたします。 ○副議長(北川晶子君) 午前に引き続き一般質問を続行いたします。 ○副議長(北川晶子君) 竹内和順君の質問を許します。 ○副議長(北川晶子君) 2番。               (2番 竹内和順君 質問席登壇) ○2番(竹内和順君) 立志会の竹内和順でございます。一般質問をよろしくお願いしたいと思います。  一昨日で映画「ローカル線ガールズ」の撮影が終了いたしまして、クランクアップできたということは本当に喜ばしいことで、監督さん、スタッフさん、出演者、関係者の皆様に、本当にお疲れさまでしたとお言葉をかけたいと思います。  主人公を演じられました横澤夏子さんも、自分の地元を大事にしたいという思いが強まった、このようなコメントをされています。やはりこの勝山という地は、そのような心を温かくさせてくれるような場所ではなかったかと思います。勝山の皆さん全員が、この映画を見ていただきまして、自分のまちを改めて知っていただき、他にそのよさを広めてもらえればと思います。もちろん、私も見に行かせてもらいたいと考えています。  それでは、通告に従いまして質問を5点、よろしくお願いしたいと思います。  まず第1点目ですけど、行政営業という手法について3点の質問をお願いします。  まず1点目は、行政機構組織に営業という名称を持った部署を設けてはどうかということでございます。全国で地方創生が叫ばれています。全てが東京一極集中でなく、地方にも活気をということで、地方独自の頑張りが求められているところです。全国どこでも人口減少問題に始まり、限界集落とか消滅集落という単語を見聞きする現在でございます。勝山市においても、決して他人事ではないと思われます。  勝山市の高齢化率は、平成27年4月現在で32.4%、現在はさらに進んでいるのかと思われます。子どもの出生率もそんなに上がってきていません。つまり人口が減り、それが要因となってまち全体に活気がなくなってくるというわけでございます。だから、人を呼び込むために、何とかしなければならない。どの自治体も人の取り合いに拍車がかかる構図となっています。  そこで、勝山市も大いに市内外ともに勝山市のアピールに打って出なければなりません。その具現化として、行政機構組織に営業という文字を入れて、勝山市を大いに発信アピールしてはという考えでございます。もちろん、営業といっても、企業体のように利益を求めるものではありません。勝山市を知ってもらう、勝山市のよさを自他ともにアピールするものでございます。  福井県庁においても、2009年、約10年ほど前ですけど、観光営業部を設置し、ふくいブランド推進室のもと、雑誌への売り込みとか企業とのコラボで福井ブランドを発信展開し、全国で最も知られていない県の一つが福井県であったことを払拭しようと現在に至っているものと考えます。  そして、福井県を全国で有名にさせ、その大きな一役をかっているのが私たちのまちにあります全国唯一、ナンバーワン恐竜博物館ではないでしょうか。県もトップブランドとして恐竜を売って出ています。そんな中、恐竜王国福井は知られるようになってきていますが、そこが勝山市だということは余り知られていないのが現状かと思われます。  また、恐竜のほかにも、まだまだこのまちにはいい素材があります。勝山ブランドをもっと大いに発信してもらいたいと考えます。そのための営業という言葉でございます。市の見解をお伺いしたいと思います。  2点目は、官から民への官民融合論についてお尋ねいたします。  これまでの行政営業は、新聞、雑誌等への有料広告、委託によるイベントの実施が中心であったかと思われます。今後は発注行政から脱却し、官民が共同でプロジェクトに取り組むことが必要であると考えます。通常の行政サービスは、顧客は住民、これを転換して企業を顧客として捉え、その企業を介して住民にアプローチしていくことも今後は必要と考えられます。  もちろん、これにも課題がないわけではありません。官が民に比べて効率が悪いのは、官が必要とする民主主義のコストがあるからで、民主主義のコストを不要とする民意があれば、効率のよい民で行うことができるというものです。最近の例では、婚活支援など自治体による私的領域への関与が始まりつつあるように、官民のあり方が変革してきています。  先日、長野県の小布施町観光協会を訪ねてきました。1万1,000人のまちで、年間観光客数が120万人とのことでございます。民の力が表に出てくるわけですが、その仕掛けには官の思いが入っているものと思われます。勝山市も観光の産業化を唱え、勝山市観光まちづくり株式会社を設立したわけです。官と民との関係について、市の見解をお伺いいたします。  3点目ですけど、先ほど来出ています第2恐竜博物館誘致についてお尋ねいたします。  現在、第2恐竜博物館の設置や立地場所について、県や県会でさまざまな議論がなされ、いろんな憶測が飛び交っているようでございます。これまでにも勝山市を初め区長会、商工会議所、観光協会、地元区民、もちろん本議会においても誘致に積極的に取り組んできたことは明々白々の事実で盛り上がってきたところと考えます。  しかしながら、どうもそのことが県や県民には伝わっていないのでしょうか。勝山市は真剣に第2恐竜博物館設置を求めているのか、県が建てるのなら建ててもらえればありがたいという程度ではないのか。欲しがっている市町は幾らでもあるんだけどなどと、勝山市に対して本気度を求める声が出てくるのもとても理解しがたいところでございます。  恐竜博物館設立の当初予想入り込み客数の2倍以上の現在の年間観光客となっているのは、確かに県立の博物館で県主導でさまざまな企画展など本物志向で実施されてきました。しかし、何と言っても恐竜の化石の8割以上がここ勝山市から発掘され、勝山市の地に博物館が建っているわけでございます。この10数年間、勝山市民はともに生活し、支援し、見守ってきたという事実は、何物にもまさるものと考えます。第2恐竜博物館は、ここ勝山市だからこそ意義あるものと考えます。  北海道の旭山動物園は、人気が高まり来館者が増加していますが、来園後に地元にお金を落とす仕組みが確立されていないというわけで、こども科学館サイパルを整備いたしましたが、結果的にはお荷物になっているという例もあるように、公共が運営する施設に対して価値軸をどのように持つのかが大切と考えます。もうけるための軸なら失敗でしょうが、別の軸があると考えます。投資にはリスクを伴いますが、新たなステージに進むためには必要な部分もあると考えます。市の見解をお伺いいたします。  以上3点、よろしくお願いします。 ○副議長(北川晶子君) 山岸市長。                (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) まず、第2恐竜博物館誘致についてお答えいたします。  恐竜博物館は北谷で行われました恐竜化石発掘調査によりまして得られた貴重な恐竜資源を、学術研究を初め生涯学習、地域振興イメージアップ等に活用し国内外にアピールするため、平成12年に恐竜を中心とした国内最大級の地質古生物博物館として開館いたしました。その後、福井県が福井のダントツブランドとして恐竜を生かした取り組みを進めたことにより、現在では年間入場者数が90万人を超え、世界三大恐竜博物館の一つとして知られるようになったものです。  本年3月に福井県が公表した第2恐竜博物館に関する基本構想によりますと、恐竜博物館は展示施設が手狭であることと、恐竜研究機関としての評価、認知度をさらに高めていく必要があること、来館者から動く展示や体験学習をふやしてほしいという声に対応することなどの課題があり、これらの課題を解決するため、恐竜博物館の機能の拡充、さらに新たに第2恐竜博物館の整備が必要とされています。  また、基本構想の中で、第2恐竜博物館を恐竜が生きた太古の世界を体感できる施設と位置づけて、実物大の恐竜ロボットやジオラマなどを導入したエンターテイメント性をあわせ持った施設としていますので、現在の恐竜博物館を機能及び魅力の点から補完し、誘客の効果が高まると期待しております。  勝山市では、恐竜博物館の開館以来、一貫して観光客の目線に立ち、公共交通による利便性の向上、駐車場の拡大やパークアンドライドの実施などに取り組んでまいりました。また、第2恐竜博物館の誘致に向けては、これまでも市の最重要要望事項として、福井県に対して要望活動を行ってきております。  さらに本年は、勝山市はもちろんとして、勝山市議会、勝山商工会議所及び関係団体からも要望書を福井県に対し提出しております。今後、第2恐竜博物館の建設を前提に、さらに誘客効果を高めるため、新たなアクセス道路の整備や園内道路のわくわく感の醸成などを計画してまいります。  また、来年4月開業のジオターミナルにおける観光案内機能を充実させ、市内飲食店やまちなか観光、さらに周辺観光地への誘客を進めてまいります。 ○副議長(北川晶子君) 上出総務部長。               (総務部長 上出康弘君 登壇) ○総務部長(上出康弘君) 行政組織機構に営業という名称を持った部署を設けてはということについてお答えいたします。  勝山市には、四季折々の美しい自然、恐竜渓谷ふくい勝山ジオパークの推進による歴史遺産、産業遺産、自然遺産、世界で9番目にクリーンなまちとしてのエコ環境都市、勝山左義長まつりのような伝統文化、おろしそば、地酒の食文化、白山平泉寺、そして、ただいま議員から話のございました福井県立恐竜博物館など、全国に誇れる素材がたくさんございます。このすばらしい素材を広く発信しアピールすることは、勝山市にとって非常に重要なことと認識しております。  勝山市をアピールする手法としては、さまざまな媒体がありますが、勝山市の組織に営業という名称をつけることについても、効果的な手法の一つであると考えますが、今後、組織の抜本的な改革を行う中で、その整合性を判断してまいります。 ○副議長(北川晶子君) 水上商工観光部長。              (商工観光部長 水上実喜夫君 登壇)
    ○商工観光部長(水上実喜夫君) 次に、官から民への官民融合論についてお答えいたします。  全国の自治体において、旧来の行政サービスのあり方を見直し、多様化する住民ニーズに応えるため、住民目線でのサービス構築やスピード感を持った意思決定など、民間企業による経営手法を行政システムに反映する試みが行われています。  しかしながら、自治体行政は公平性・公益性を確保し、公共の福祉を実現する必要があるため、収益を目的とした民間企業の経営手法をストレートに導入することには困難な面が多々あります。  御質問は、この観光産業を念頭に置いてということでございますので、私のほうからその分野に限ってお答えをしたいと思います。  このような状況のもと、勝山市では、申し上げました観光の産業化の実現に向け、民間のノウハウを生かし、変化の激しい社会情勢に対応するため、商工会議所や金融機関とともに、昨年、勝山市観光まちづくり株式会社を設立いたしました。  まちづくり会社では、本年4月に自己取得しました旧料亭花月楼内に事務所を設置し、若く意欲的なスタッフを採用、徐々に民間企業としてのスピード感や柔軟な発想による事業構築、また情報収集活動などを展開しつつあります。現在は、収益の柱として期待されます4月オープンのジオターミナル飲食物販施設の建設及び全体の運営に向け、意欲的に取り組んでいるところでございます。  また、勝山市が建設を進め、本定例会において上程中のジオターミナル観光交流施設の指定管理者としての指定に向け意欲的に取り組むとともに、道の駅につきましても、指定管理を受けたい旨の要望書を提出してきております。自治体間の競争に勝ち抜くため、当面の行政支援は必要ですが、市内の観光関連事業者全体の収益向上による観光の産業化に向け、今後の発展に大いに期待しているところでございます。こういった部分から、官民融合などにも対応していけたらと考えているところでございます。 ○副議長(北川晶子君) 2番。               (2番 竹内和順君 質問席登壇) ○2番(竹内和順君) どうもありがとうございました。  行政営業手法ということで3点質問させていただきまして、第2恐竜博物館に関しましては、午前中来、皆さんの御質問にもあったように、勝山ではその雰囲気が非常に盛り上がっているように思います。さらに市民の皆さんとともに、第2恐竜博物館誘致を目指していきたいと思います。  行政機構組織に営業の名称については整合性を今後検討ということですが、そういうことを感じましたのは、実はことし11月に立志会で第79回の全国都市問題会議に参加し、非常にいい勉強をさせていただきました。また、ことしは本市の山岸市長がパネリストとして登壇され発表されたことも、勝山市を全国にアピールできた最高の場ではなかったかと思います。  市長がいつも掲げておられますふるさとルネッサンスの理念をとうとうと、全国から来られている市長あるいは市議会議員、皆で二、三千人の会場だったかと思いますけど、お話をしていただきまして、これは、本当に今でこそ地方創生をうたっていますけど、ふるさとルネッサンスの理念がそれの原点ではないかと思っています。さらに、このふるさとルネッサンスをバージョンアップして、勝山市を全国に広めていってもらいたいと思っています。  それでは、2点目の福井国体開催に向けてのおもてなしについてお尋ねしたいと思います。  来年で2巡目の福井国体が県下一円で開催されます。前回の福井国体においても、ボランティアの方々の陰ながらのひたむきなおもてなしがあって、大変福井らしい大会になったと好評を得たものと聞いております。来年の2巡目の福井国体も準備が着々となされ、ボランティア募集も進行中とのことでございます。  ここ勝山市でも、正式競技としてバドミントン競技、クレー射撃競技、公開競技として綱引き競技、そして障害者スポーツ大会としてバスケットボール競技が開催されることになっています。そこで、開催に向けてのおもてなしについてお尋ねしたいと思います。  市外、県外から勝山市にお越しの方々を、そば畑の白い花で出迎えようという事業は、とても心温まる事業ではないかと考えます。そこで、街路樹や歩道についてでございます。以前にも質問させていただきましたが、おもてなしという観点から、いま一度お尋ねしたいと思います。  勝山市の街路樹の機能と効果に対して、市外、県外からお越しの方への観光資源機能という考えはお持ちであるのかどうかお尋ねしたいと思います。  国道、県道は管轄外でどうしようもないのでしょうか。県土木に尋ねてみますと、予算がないと言われてしまいます。先月、国体プレ大会としてジオアリーナでバドミントン日本リーグが開催されました。プレ大会ですから、いろんな面で来年の予行とか準備等の大会であったのではないかと考えますが、大会当日でも街路樹はどうであったのかと見てみますと、剪定は全くされていなかったり、あるいは枝葉全て切り落としている作業中であったり、とても来訪者への気配りを感じることはできませんでした。  歩道においてもしかりでございます。草ぼうぼうで、夏なんかはとても歩けるような状態ではありません。特に長山トンネルからジオアリーナ前、そして下荒井橋の大渡までの景観はひどいものでございます。予算がないのなら、せめて国体開催日前ぐらいだけでもきれいにできないものかと思います。市の考えをお伺いいたします。  また、路面標示についてお尋ねいたします。  白線の、あるいは黄線の削れたところの引き直しについて、その時期は決まっているのでしょうか。毎年ながら冬前にしているのかと思って、とても効率の悪いことだと感じています。冬期間での除雪作業やタイヤチェーン等によって、一冬で路面標示が削れてしまいます。せっかくのきれいな路面標示も5カ月足らずしかもたないことになります。ことしも10月の末に引き直しがされていたと思っています。県道、国道、市道ともにでございます。先ほど同様、来年、国体は9月から開催となります。市外、県外からお越しの方々への気遣いとして、きれいな道路でお迎えしたいと考えます。市の見解をお伺いいたします。 ○副議長(北川晶子君) 酒井建設部長。               (建設部長 酒井与志弘君 登壇) ○建設部長(酒井与志弘君) 福井国体開催に向けてのおもてなしについてのうち、街路樹、歩道についてお答えいたします。  平成30年度開催の「福井しあわせ元気」国体・障害者スポーツ大会の成功に向けて、開催準備を滞りなく進めるとともに、おもてなしの心でお迎えできるよう、平成28年度に福井県奥越土木事務所及び奥越農林総合事務所、並びに勝山市の関係課による国体に向けた道路美化ワーキングを設置し、検討してまいりました。  道路美化ワーキングでは、競技会場等へのアクセス道路における街路樹管理、除草対策、花いっぱい運動の推進、植樹桝の根上がり対策、舗装修繕の5項目を道路美化の方針として定めており、今年度より対策を進めております。先月、その実施内容が報告され、課題等の整理にあわせ、今後のスケジュールが確認されたところでございます。  今後、街路樹管理につきましては、福井国体開催に向け、通行の支障となる枝の剪定を適切に行い、その実施時期は競技の開催日に配慮するなど、勝山市の風景に美しく調和した景観として見ていただけるよう、奥越土木事務所と協力して実施していくことを、再度ワーキングの中で確認してまいります。  また、歩道の除草につきまして、奥越土木事務所からは競技会場へのアクセスを考慮した重点整備区域を定めて道路美化を実施する旨をお聞きしており、市といたしましても、市外、県外からお越しになる方々をおもてなしする気持ちを持って、県と連携し、道路歩道部分の雑草の繁茂が目立つ箇所の除草に取り組んでまいります。加えて、各地区区長会に、来年度の国体開催時期に合わせた道路歩道除草の実施協力をお願いし、県、市、市民との協働による環境整備も計画的に進めてまいります。  次に、路面標示についてお答えいたします。  市道のセンターラインや外側線等の路面標示につきましては、除雪作業の影響により、雪の降らない市町に比べ比較的早く白線が削られるため、引き直し時期は、例年、除雪シーズンが終了する3月に実施してまいりました。  しかし、平成26年度に設置した勝山警察署及び勝山市教育委員会、並びに国、県、市道の道路管理者などで構成される通学路安全推進協議会では、毎年6月に各小中学校から報告される通学路の危険箇所の合同点検を実施し、その結果、早急に対応することが望ましいと判断された箇所につきましては、その都度路面標示を引き直しいたしております。  また、停止線や止まれ等の路面標示は公安委員会が行うことになっており、年度当初に引き直しの必要な箇所を把握し、福井県内を順次対応しているため、今年度は10月に引き直しを行ったと聞いております。  来年度は、国体の開催により勝山市を訪れる全国の方々の安全に加え、おもてなしを感じていただけるような道路交通環境を確保するため、道路管理者である市、県及び公安委員会が連携し、国体開催前までの路面標示の引き直しを検討してまいります。 ○副議長(北川晶子君) 2番。               (2番 竹内和順君 質問席登壇) ○2番(竹内和順君) どうもありがとうございました。  来年の国体に向けての、勝山市に入ってくる皆さんへの気遣い、おもてなしを機に、来年だけに終わるのではなく、勝山市に訪れる、先ほど来の恐竜博物館の来館者は非常に多ございます、市民挙げてボランティア精神と言いましょうか、お迎え精神と言いましょうか、そういうことが醸成されれば、気持ちよく自分の家の前の道路をきれいにしようという気持ちを市民全員が持って、勝山市って、というまちになっていけばと思いますので、来年を機にそのようなこともお願いしたいと思います。  それでは、三つ目の質問でございますけど、国道157号大渡から大野市への4車線化についてお尋ねいたします。  中部縦貫自動車道大野油坂道路全線開通を見据えたまちづくり、交通体系整備についてお尋ねいたします。  平成34年度は、北陸新幹線敦賀開業と同時に、中部縦貫自動車道大野油坂道路全線開通が待ち望まれているところでございます。中部縦貫自動車道は、福井県、特に奥越、この勝山市と関東圏・中京圏を最短で結ぶ広域ネットワークを構築する重要な路線であり、北陸自動車道や東海北陸自動車等と一体的に機能することで、新たな周遊観光ルートや安定した物流ルートが構築され、交流人口の増加、企業立地の促進など、生産性向上による経済成長や地方創生の実現に極めて重要な役割を担っているとうたわれています。  東京−名古屋間にリニアが開通すれば、勝山−東京間が2時間も夢ではなくなります。東京、名古屋、大阪のいずれも近接する立地のよいところとなります。つまり、中部縦貫自動車道の利用者数は想像を超えるものと思われます。  そこで、中部縦貫自動車道を利用して勝山市に訪れる方、そして、勝山市から帰られる方にとってネックになってくるのが、勝山市と大野市の境の下荒井橋と大渡の区間の片道1車線です。国道157号、ほぼ4車線化のうち、ここだけが首を絞められたかのように細くなっています。とてもいびつで違和感さえ覚えます。交通渋滞が起こることは十分に予想されるのではと思われます。この道は、広域幹線道路なのかもしれませんが、同時に生活道路でもあると考えます。観光客にとっても、地元民にとっても、ストレスや不便さを感じるものとなります。  下荒井トンネルを含めての4車線化は、何年も前から国や県への陳情要望事項に入っているものと認識はしています。また、以前の本議会においても同様の質問があり、中部縦貫自動車道の供用開始後に判断したいと県側が言っているとの御回答であったと承知いたしております。  しかし、今現在、恐竜博物館を初めとする勝山市への観光客の入り込み数は、当時の予想をはるかに超えたものとなっていて、交通体系整備方針の軌道修正をかけなければと考えます。今後、勝山市の方針と県に対してどのようにアプローチをかけていくのか、市の見解をお伺いいたします。 ○副議長(北川晶子君) 酒井建設部長。               (建設部長 酒井与志弘君 登壇) ○建設部長(酒井与志弘君) 国道157号大渡から大野市への4車線化についてお答えいたします。  市外から勝山市内への主要アクセスは、中部縦貫自動車道及び国道416号、並びに国道157号があり、中部縦貫自動車道につきましては、ことしの7月8日に中部縦貫自動車道永平寺大野道路が全線開通いたしました。国道416号につきましては、ことしの11月9日、福井・石川県両知事による懇談の場において、来年度開催される福井国体前に全線開通する見通しが改めて示されております。  また、国道157号につきましては、沿線自治体である勝山市、大野市、岐阜県本巣市、北方町、岐阜市にて構成される国道157号整備促進期成同盟会において、福井県、岐阜県に対し要望活動を実施しております。  また、勝山市におきましても、かねてより県への重要要望として、大渡から大野市境界までの大渡高架橋を含めた4車線化を要望しており、県からは中部縦貫自動車道供用開始後の判断との回答をいただいております。  県では、中部縦貫自動車道永平寺大野道路全線供用開始後の状況把握として、ことしの10月に交通量調査を実施しており、その結果、24時間で1万2,852台と、事業着手に要する基準である24時間交通量1万台を超えているとのことでございます。国道157号は、開山1300年を迎え、さらに観光客の増加が見込まれる白山平泉寺や年間観光客が90万人を超える福井県立恐竜博物館などへの大野市側の玄関口であり、中部縦貫自動車道大野油坂道路が開通すれば、関東圏、中京圏からの車がさらに多く通行することが想定されます。  このことからも、勝山市は本道路4車線化の重要性を強く認識しており、今後も交通量や生活道路としての利用状況を勘案し、広域的な観点から事業の推進について国道157号整備促進期成同盟会の場で訴えていくとともに、福井県に対し引き続き強く要望してまいります。 ○副議長(北川晶子君) 2番。               (2番 竹内和順君 質問席登壇) ○2番(竹内和順君) どうもありがとうございました。  今ほどの御答弁で、県のほうも24時間、調査していただいているという前向きな、また1万台を超える1万2,000台であったということで、中部縦貫自動車道全線開通とともに、間違いなくこちらに入ってくる台数はふえてくるのではないかと思います。さらに要望ということで、我々も精いっぱい応援していきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。  4点目の質問でございますけど、小中学校の先生の処遇についてお尋ねいたしたいと思います。  このたびの平成28年度決算特別委員会に出させてもらっているわけですけど、において、保育園の先生の処遇改善の意見を出させていただきましたが、今回、小中学校の先生方の処遇についてお尋ねしたいと思います。  福井県においては、小学校、中学校、高校ともに採用は県で一括で実施され、それぞれの地域のそれぞれの学校に配属される形になっています。小学校と中学校の先生方は、それぞれの自治体の教育委員会の監督のもとで勤務されていると思います。小学校の先生となりますと、若い女性の先生が多く見られ、産休の先生も多いのではないかと考えます。となりますと、臨時の先生を採用しなければなりません。その際の採用は県でしょうか、それぞれの自治体なのでしょうか。  また、勝山市の小学校、中学校の先生方の正職員と臨時職員の処遇の違いはあるのでしょうか。また、勤務体制、勤務時間の違いについてもお教え願えればと思います。  担任の先生、副担任の先生、臨時の先生、いずれにしても児童生徒、そして親御さんから見れば同じ一教員として見ているのではないかと思います。自治体によっては、市町独自で雇って、正教員と臨時の教員と同じ処遇になっているところもあると聞いています。勝山市でも、複式学級等に市採用の臨時職員がおられると思いますが、県の臨時職員と市の臨時職員との処遇の違いはあるのでしょうか、お伺いしたいと思います。 ○副議長(北川晶子君) 梅田教育長。                (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 小中学校の先生方の処遇についての御質問にお答えいたします。  福井県におきましては、公立の小学校、中学校、高等学校ともに、県で採用された教員が各学校に配置されます。したがいまして、県採用教職員の給与を含む処遇については、県が一元的に所管しております。正規の教員だけでなく、病休代あるいは産休代等の常勤の講師についても県で採用され、必要な学校に配置される仕組みになっておりまして、その正規の教員と病休代、産休代などの常勤の講師との処遇に違いはございません。  一方、県採用の非常勤の教員については、さまざまな種類がございます。県より学校の状況に合わせて派遣され、例えば、特別支援非常勤講師、低学年生活支援員、習熟度別指導非常勤講師などがございます。それらの非常勤教員につきましては、勤務時間や業務内容により報酬が異なり、先ほど申し上げました正規教員の処遇とも違いはございます。これはあります。  また、市独自でも非常勤職員を雇用しております。児童生徒にきめ細やかな指導が行き届くように、複式学級には少人数指導支援員、そして複式以外の学校にも特別教育支援員や低学年の児童を支援する小学校生活支援員、ほかにも個別教育支援員や登校支援員など、必要とする学校に配置しているが現状でございます。これら市雇用の非常勤職員の勤務時間は、1日4時間ないしは6時間でございますが、県の非常勤教員より低い時間単価でお願いして頑張っていただいているというのが現在の状況でございます。  ただ、こうしたことは勝山市だけではなくて、県内の多くの市町でも同様な状況にございます。そういったことから、この件につきましては今後の検討課題とさせていただきたいと思っております。 ○副議長(北川晶子君) 2番。               (2番 竹内和順君 質問席登壇) ○2番(竹内和順君) どうもありがとうございました。  市の臨時職員の方も算数、国語、社会等々を教えて、県の臨時職員との処遇が違うのはかわいそうだと思うわけでございまして、その先生方がもうちょっと上げてもらえたら一生懸命頑張るのにと言っているわけではなく、そういう先生はどうかと思いますけど、勝山の先生はそう言わずに一生懸命頑張っておられると思います。そういう声は聞いたことはありませんけど、親御さんのほうからかわいそうだとちょっと耳にしたものでどうなのかと思います。  上げるから頑張るとか、上げないから頑張らないというレベルでは困るわけで、その中でも本当に真摯に一生懸命頑張っている先生を見ますと応援したいと思いますので、今回ちょっと質問させていただきました。また御検討というようなことですので、よろしくお願いしたいと思います。  最後に、5番目の質問でございますけど、里地里山の原風景についてお尋ねしたいと思います。  日本古来から秋の原風景と言えば、高原のススキの穂のじゅうたんがキラキラと光り輝く光景ではないかと思います。ススキは、万葉の昔から月見に飾り、あるいはカヤぶきの材料として利用され、私たちの身近な存在として親しまれてきました。  ところが、秋の里地里山で勢いがあったススキも、新手の侵略者にその座を奪われようとしています。現在、河川敷、道路ののり面、耕作放棄地などを彩っているのは、外来種のセイタカアワダチソウなどではないでしょうか。平泉寺のような高いところにも、その姿を見かけるようになりました。何としてもそれだけはと駆除するよう声かけをしているところでございます。このままでいきますと、将来は黄色いじゅうたんで覆われる秋が来るのではないかと危惧されるところです。そこで、いろんな機会を使って抜き取り活動が行われています。北部中学校の皆さんを初め、外来種との戦いは内外によく知られているところです。  また、先日の新聞に、村岡地区の女性グループむろこ女性の会の赤トンボ研究の記事が紹介されていました。勝山市の秋の風物詩の一つである赤トンボを大事にされていることに感銘と感謝の思いで読ませていただいたところです。里地里山の原風景は勝山の財産と思います。そこで、市のお考えをお伺いしたいと思います。 ○副議長(北川晶子君) 水上商工観光部長。              (商工観光部長 水上実喜夫君 登壇) ○商工観光部長(水上実喜夫君) 里地里山の原風景についてお答えいたします。  勝山市では、エコ環境都市の実現を目指し、平成26年9月に改定いたしました勝山市環境基本計画第2次実施計画に基づき、希少動植物の保全活動や特定外来生物の駆除活動の推進等に取り組んでおります。  今年度の具体的な取り組みといたしましては、6月3日に法恩寺山有料道路沿いにおいて、約200名の参加をいただき、特定外来生物オオキンケイギクの一斉駆除活動を、9月23日には弁天緑地公園において、約350名の参加をいただき開催いたしましたクリーンアップ九頭竜川の際に、オオブタクサなどの外来生物駆除活動を実施いたしました。  また同日、鹿谷町まちづくり協議会が、町内のセイタカアワダチソウの駆除活動を実施しております。このほかにも、市と福井県自然保護センター、そして市民の皆様と協働で、平泉寺町の池ケ原湿原周辺においてオオハンゴンソウの駆除活動を実施しております。  また、各地域や、北部中学校に限らず市内ほとんどの学校、そして市民団体によって自発的に行われておりますミチノクフクジュソウやバイカモ、ホタルなどの保全活動や、村岡地区のむろこ女性の会の皆さんによります赤トンボの保護・保全のための調査研究活動については、勝山市の先進的な取り組みであると考えております。  今後とも、在来の動植物の保全活動とそれらに悪影響を及ぼす外来生物の駆除活動を通じて、四季を感じ、そこに息づく里地里山の原風景を持続できるよう、市と地域が一体となって取り組んでまいりたいと存じます。 ○副議長(北川晶子君) 2番。               (2番 竹内和順君 質問席登壇) ○2番(竹内和順君) どうもありがとうございました。やはり勝山と言えば、里地里山の原風景というのは売りではないかと思います。  実は平泉寺であったんですけど、セイタカアワダチソウを花壇に植えていたおうちがありまして、余り知らな過ぎるのもちょっとどうかなと思いますけど、きれいなもので年寄りがそんなことをしてたので、それは違いますよという話をさせてもらったことがあるんですけど、やはりこれは外来種というのを、平泉寺だけかもわからないですけど知らない人がいますので、これは駆除しなければならないことを声を大にして言ってもらえればありがたいと思います。  以上で私の一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○副議長(北川晶子君) 次に、久保幸治君の質問を許します。 ○副議長(北川晶子君) 1番。               (1番 久保幸治君 質問席登壇) ○1番(久保幸治君) 日本共産党の久保幸治です。質問通告に従いまして4項目、勝山市の文化振興について、人口減少・少子化の問題について、市民の暮らし、命、財産を守る基本的な考え方について、業務委託における入札制度について質問させていただきます。  今回の質問の1番と4番に関しましては、市民の方々から相談を受けたり、お聞きした市民の声ということもあります。それでは、質問に入ります。  風邪を引いておりまして、お聞き苦しい点があるかもしれませんが、御容赦いただきたいと思います。  まず、勝山市の文化振興について。  第5次勝山市総合計画(改定版)の5章、豊かな人間性とたくましさをもったひとを育むまちづくり、その4項目目に豊かな心と感性を育む文化芸術の振興、文化芸術活動の充実が述べられています。  その中で基本的な考え方として、市民に人間的豊かさと元気をもたらし、活力ある地域社会を目指すために、自主的な文化芸術活動の活性化に向けて支援していくとともに、文化団体の育成を図るとあり、その重点項目としては、市民総合文化祭の充実、そして芸術活動、文化講演会の充実や個展、展示会開催の積極的な支援などという6項目が書かれています。
     国体の開催もあり、スポーツが市民の体力、そして健康づくりに有効であると必要とされるように、文化・芸術も同様に市民に人間的豊かさや元気をもたらして、活力ある地域社会をつくり、何よりも個人の創造力、そして個性を育むために必要・有効とする総合計画の中の記述は、私もそのとおりだと思います。  しかし、それならば文化や芸術振興がスポーツと同じように扱われているのだろうかと考えるわけです。決算特別委員会の中でも、例えば市民総合文化祭の予算が28万円ということで、これは少な過ぎる、一けた違うんではないかという声もありました。市民の総合文化祭、これはスポーツで言えば市民総合体育大会のような行事ですが、これを見てもスポーツ関係と文化関係、それに対する支援的なバランスがとれていないのではいかと考えます。  そこで、複数の団体の方にお話を伺ってまいりました。まず、パンフレットをつくって、市民への芸術活動をしたいが、予算が限られていてないからできないんです、我慢するしかないという話。ある団体は、作品を展示するパネル、もう少し作品が見ばえするように大きいのが欲しいが、あるもので我慢するしかない。ホールなんかは、もう少し大きいのがあっていいんですよという話も聞きます。そして、演劇やイベントなどで使用する器具の貸し出しがなかなかしてもらえない、スムーズにいかない。市民会館など芸術活動をする場所の設備の老朽化というか、これは仕方ないことなんですが、少しずつ古くなっているなど、多くの声が聞かれるわけです。  本来ならば、そういういろんな相談などは、担当の部署の方とお聞きして、いろんな文化振興という意味では改善をしたり支援をしていってもらうべきだと思うのですが、なかなかそういうことはできていないのではないか。各種団体に言えば、やはり我慢するしかないというような感覚だと思います。  市民総合文化祭の充実、そして芸術劇場、文化講演会の充実・個展・展示会開催への積極的な支援、第5次勝山市総合計画(改定版)にそれが記述されているのですが、市内のサークル、そして文化芸術団体のイベントの開催、芸術活動に本当に支援をしていくという面で言いますと、どちらかといえば積極的ではないのではないかと感じます。  そこで質問をさせていただきます。市民の総合文化祭を28万円の予算で、多くの人に参加を呼びかけ、鑑賞を呼びかけて、そして2日間開催する。市民の文化祭などの充実、市民に文化に親しんでもらい振興する上で、立派なとは言わないんですが、ある程度それなりのパンフレットあるいはチラシをつくって呼びかけていく、そして見に来てもらう、そして作品を展示するパネルであるとか工夫を凝らして、そういうことに予算の増額というのは、各種団体が我慢するのではなくて、予算を増額してもっと自由に個性的な芸術活動を伸ばしていってもらうように予算の増額が必要と考えますが、見解をお伺いします。 ○副議長(北川晶子君) 平沢教育部長。               (教育部長 平沢浩一郎君 登壇) ○教育部長(平沢浩一郎君) 勝山市の文化振興についてのうち、市民総合文化祭の予算を増額する必要があるとの御質問につきましてお答えをいたします。  今年度の市民総合文化祭は、6月に実行委員会を設置いたしまして、芸能部門、展示部門、式典・アトラクション部門に分かれまして、企画及び運営等について協議し、10月28日及び29日の2日間をメーンに開催いたしまして、約90の団体及び個人が日ごろの練習や創作活動の成果を発表いたしました。  アトラクションにつきましては、今年度は小中学生や高校生によりますストリートダンスショーを行っており、毎年、趣向を凝らしながら、いろいろな分野の文化芸術に触れていただいております。このほか、11月中旬までの間に、俳句、囲碁、将棋、菊花等の各種大会、ピアノ・エレクトーン演奏会、ミュージカル公演を開催いたしました。  市民総合文化祭のパンフレットにつきましては、実行委員会において協議し、従来は小冊子にまとめまして100円で販売しておりましたが、昨年度から広く市民に周知し、会場に来て鑑賞していただくことに主眼を置きまして、現在のパンフレットの形にまとめ全戸配布しております。今後も実行委員会の意見を十分お聞きし、充実した内容となるよう努めてまいります。  また、サイズの大きい展示用パネル購入などの予算措置の必要性につきましては、利用者のニーズを参考にしながら、十分検討してまいりたいと思っております。 ○副議長(北川晶子君) 1番。               (1番 久保幸治君 質問席登壇) ○1番(久保幸治君) パネルのサイズなど設備に関しては、検討をしていただくということですが、市民総合文化祭を大きく捉えた点で、現状の予算に関してはどうでしょう、増額をしながらもっと支援をしていく考えはございませんか。 ○副議長(北川晶子君) 平沢教育部長。               (教育部長 平沢浩一郎君 登壇) ○教育部長(平沢浩一郎君) 先ほど展示パネルの購入ということでお話をしましたが、そのことも含めまして、予算の増額が必要かどうか、とにかくこれまでも文化活動の振興につきましては私ども積極的に取り組んできたつもりでございますが、今後とも市民の文化活動の振興が図れるように、積極的に取り組んでいきたいと思っております。 ○副議長(北川晶子君) 1番。               (1番 久保幸治君 質問席登壇) ○1番(久保幸治君) 市民の文化活動、芸術活動の底上げにも、行政からの支援も本当に必要かと思います。そして、自由な各種団体の活動が市民のエネルギーにつながっていくと考えますので、どうかその辺もよろしくお願いいたします。  質問の2項目目にいきます。市民会館で、音楽や演劇など各種団体が市民会館以外で公演、発表する場合において、使用する移動可能な道具などの他会場への持ち出しが勝山では許可されていないようです。なぜ許可されないのか。文化活動を支援する意味においては、移動可能でできるものであれば貸し出しをして、もちろん責任問題はありますが、そういうことをちゃんと明記の上、貸し出しをして、そして活動に支援していくべきではないかと思うのですが、できないという理由をお聞かせいただきたいと思います。 ○副議長(北川晶子君) 平沢教育部長。               (教育部長 平沢浩一郎君 登壇) ○教育部長(平沢浩一郎君) 各種団体の音楽や演劇等の活動に関連しまして、市民会館の備品を貸し出しできないのかということでの御質問でございますが、現在、市民会館の規則におきまして、器具や工作物等を使用する場合は、館外へ移動しないことを定めております。それと照明設備と音響設備等につきましては、非常に館外への持ち出しをしますと、壊れるおそれが高いということで、しっかり館内での管理のもとで使用することを基本にしております。 ○副議長(北川晶子君) 1番。               (1番 久保幸治君 質問席登壇) ○1番(久保幸治君) 固定のもの、取り外しができない、移動ができないものは無理なことと思います。ただし、移動ができて、そして壊れる、壊れないという責任問題が明確にされて、そういう状況であるならば貸し出しをし、そして文化芸術活動団体を支援していくべきだと考えます。道具の管理、監督責任などを各種団体に明確に示した上で貸し出しを許可し、そして勝山市の文化振興を積極的に支援していくべきで、それに見合った、先ほども申しましたが、予算も必要だと考えています。  今後、団体サークルなどの要望・要請があったときに、決まりだからできない、決まりだからだめだ、それで押し通してしまうのではなくて、そこには文化の振興を盛り上げていく、スポーツと同じように文化の振興も大切だということで、決まりでできないというよりも、何とかできないかという考え方を持っていただきたいと思います。もしもそういうことができず、決まりは決まりだと通すような状況ならば、もっと芸術とかそういうところに積極的に取り組んでいただけるような、役所の中にもそういう方はおられると思いますので、そういう人の適材的な配置も必要かなと考えています。また、今後に関しては、また予算委員会などでも質問したいと思います。  それでは、2番目の人口減少・少子化の問題について質問させていただきます。  第5次勝山市総合計画(改定版)には、人口推計と推移の資料があります。平成27年には2万4,140人、平成32年には2万2,654人と書いてあり、大体5年間で1,490人、1,500人近くの人口が減少するというようなデータになっています。  勝山市の地方創生総合戦略における市の人口ビジョンによれば、人口減少問題に取り組む基本の方向性、その対応のポイントとして二つ書かれています。Uターン・Iターン人口をふやしていく新たな雇用創出、就労支援をし、若者の転出を抑制するというのが一つ。二つ目のポイントとしては、出生者をふやして、将来的な人口構造そのものをふやしていく。これは、方向性として2本柱であると考えます。出生者を増加させ、将来的な人口そのものを変えていく、結婚、子育て、教育などを支援する生活環境基盤を整備して、誰もが安全・安心に暮らせる生活環境基盤を整備して、市内外へ勝山市の子育て環境の優位性をPRしていくことが必要であると、二つのポイントとして書かれているわけです。  なぜこの質問をするのかと申しますと、勝山市における人口減少問題、少子化問題に対応する今の方向性が、果たして適正なんだろうかと自分は考えてしまったわけなんです。  その中で、11月24日の全員協議会の冒頭の研修がありまして、そのポイントとしては、産業・移住政策の内容は、今現時点ではどこの自治体も同じ考え方で、同じ組織体制で、同じやり方をしている。それを同じスピードでやっている。そういうやり方、考え方では、効果は上がらないだろうという講演の内容でした。  そして、11月3日の今立の議員研修の講演の内容の結論としては、人口減少、超高齢化社会において目指すべきまちづくりとして、その結論として今すべきことは、子育て支援、このまちづくりに長期展望を据えて、ここに投資をすることだという結論で今立の研修は終わったように思います。  これを踏まえて、市が打ち出している政策のIターン・Uターンの移住者の定住政策、これ以上に住みやすいまちである、子育て支援のさらなる充実をすることによって、定住政策自然人口増の効果が長期的に上がるだろうと考えます。これらの支援政策の充実によって、人口の自然増加をふやして、そして流出を防ぐ、本当に子育て支援が日本一で暮らしやすい条件であるとすれば、それは都会からでも勝山市に人はどんどん入ってくるのではないか。まして勝山市の人が暮らしやすいまちであれば流出はしないんではないかと。それには、日本一の子育て支援を目指すまちとして、もう一つも二つもそういう政策を上積みして長期展望に備える必要があるのではないかと考えます。  そこで、日本一の子育て支援があるまち、そのさらなる対応として、所得の少ない世帯の保育料を無料にできないかと考えます。その一方で、乳幼児は家庭や家族で大事に育てるというのが理想の子育てであるという話も、幼児の保育料の軽減や無料化が育児の放棄につながるのではないかという懸念の声もあります。私が思うには、今現在、乳幼児を抱えて仕事されている、そういう所得の少ない世帯の皆さんの大きな支援になるには、保育料の無料に近づけた政策が必要ではないか。子育ての支援の底上げというのは、市の将来展望を見据える上で必要かと考えます。  そこで質問です。年収約360万円未満相当の世帯の方たちの保育料を無料にはできないか。年収360万円未満相当世帯の乳幼児の保育料を無料にするには、一体どれぐらいの予算が必要なのかお尋ねします。 ○副議長(北川晶子君) 松井健康福祉部長。              (健康福祉部長 松井隆治君 登壇) ○健康福祉部長(松井隆治君) ただいま御質問のありました、年収約360万円未満相当世帯の保育料を無料にできないかについてお答えいたします。  保育料については、保護者等の市民税額に応じて、第1階層から第8階層に区分されており、それに応じた額を負担していただいています。国が定める保育料の上限額については、最高で月額10万4,000円とされており、保護者負担は少なくありません。勝山市では、各階層の保育料を国の基準より引き下げ、保育料全体として52%の徴収とし、国が定める保護者負担に対して約48%の軽減を行っております。  また、生計同一世帯の第3子以降については無料、2人同時入園の2子目は半額、市民税非課税世帯の2子目は無料、さらには年収約360万円未満相当世帯のひとり親世帯等については、市民税非課税世帯並みの保育料とし、保護者負担の軽減を行っております。  議員御提案の年収約360万円未満相当世帯の保育料を無償化した場合、平成29年4月1日時点で158名の乳幼児が対象となり、年間約912万円の経費が必要となります。  現在、国においては、3歳児から5歳児までの幼児教育の無償化を検討しており、またゼロ歳児から2歳児までについても、所得の低い世帯に対して無償化の方向性を示しております。  今後は、国における幼児教育の無償化の動向を注視するとともに、勝山市において乳幼児期から小中学生まで切れ目のない支援を行うため、さらなる子育て環境の整備並びに保護者への経済的負担軽減策を推進してまいりたいと存じます。 ○副議長(北川晶子君) 1番。               (1番 久保幸治君 質問席登壇) ○1番(久保幸治君) 年収360万円未満相当世帯の乳幼児保育料を無料にするには、900万円ぐらいの予算がかかると。高いのだろうか、安いのだろうかと考えるわけですが、子育てをしているお母さんに聞きますと、勝山市のそういう条件というのは、子育てをする上で悪くないんですよ、ほかに比べるといいんですよと言われます。ほかに比べるといいと。とてつもなくいいと言うのではなくて、ほかのところに比べると若干ましなんですという言い方なんです。  これから先、人口問題、それから20年、30年後の将来を見据えた上で方向を考えると、子育て支援という政策をうんと積み重ねることによって流出を防ぎ、人口流出を防ぎ、そして自然人口をふやしていくということにつながっていくんではないか。まして勝山市は日本一の子育てを目指すという大きな目標があるわけですから、将来の20年、30年の展望を持って、一つでも二つでもそういう子育て支援政策を上積みしていくべきではないかと考えます。金額をお聞きした段階では、きっと可能性はあると考えますので、自分なりにはもう少し考えていきたいと思っています。  もう一つは、勝山市の子育て支援の政策というのを、いいところはいいところ、他市に比べていいところはあると思うんです。いいところはありますから、そこはそこでもう少しPRをしていって、勝山に少しでもそういういいところはあるということをPRしていただきたいと考えます。  それでは、次の質問に移ります。  市民の暮らし、命、財産を守る基本的な考え方について質問をさせていただきます。  勝山市の基本計画の中で、福祉、教育、健康、環境等、いろいろ多くの問題が書かれています。これらの市民と行政のまちづくりといいますのは、安全・安心、そして平和な暮らし全体の中にこれがあるわけです。私たち市民、そしてここにおられる皆さんも、何事もなく暮らすきょう1日が、朝にお日様が上って、そして今戦争中でもない。この当たり前のような1日が、実は当たり前ではなくて、ありがたいことなんではないか。ふだん私たちが思っている普通のことが、当たり前ではないんだという講師の方の声もありました。ひとたび、例えば、原子力による災害、そして戦争のような問題が起これば、私たちがつくり上げるまちも、そして豊かな自然、市民の暮らしが全て瓦解することになる可能性があるわけです。  今、国で論議されている憲法改正や圧力外交による偶発的な事象も、市民の暮らしや市の基本計画に沿ったまちづくり影響を及ぼす可能性は想像されると思います。その中で、市民の暮らしや命、財産を守る基本的な考え方について質問をさせていただきます。  まず、憲法9条の改正についてです。  なぜこの質問をするのかといいますと、平和な暮らしの中で基本計画に沿ったまちづくりを進める中で、今、国は憲法9条改正を進めようとしています。9条に自衛隊が明記されて、集団的自衛権を理由に海外での武力衝突に自衛隊が参加するようになれば、勝山の市民、勝山のまち、そして勝山出身の自衛隊の方たちも戦争や武力衝突の状態に巻き込まれる可能性を否定できません。平和な暮らしを前提としたまちづくりの基本計画の上で、こういうことを懸念するわけです。  そして、私はどう思うのかといいますと、市民が平和に暮らせてこそのまちづくりであり、同様に、市の基本計画の根本は平和な暮らしを目指すことにあると思います。この国の戦後70年堅持してきた世界的評価の高い平和憲法を守って、国が持つ個別的な自衛権、専守防衛を堅持し続けることが、市民、国民の安全・安心な暮らしにつながる正しい選択だと私は考えています。  そして圧力外交、これは北朝鮮に関してですが、どんどんとミサイルを打ってきます。それで危険だ、危険だと言って防衛予算、その他のものがはね上がるわけです。安倍首相は強行的に圧力外交を言うわけです。日本は、かつて経済制裁を受けて開戦に行くようなことになったわけです。そういう経験国です。安倍政権は、経済圧力の拡大を各国に訴えていますが、経済制裁というのが目的達成の有効な手段と考えるような国際専門家の人はほとんどいないという話です。  経済制裁は、武力行使に比べれば、一見温厚な手段に見える。しかし、この武力行使を回避するために制裁をするなら、その後どうするのか出口をしっかり見据えなければならないと思います。弾道ミサイルが発射されると、ミサイルが海に落ちた後でJアラートの警報が鳴って、そしてみんなは机の下に頭を抱えて避難するという映像が流れていますが、戦前の話の竹やり訓練の精神を映像で見ているように思います。  アメリカのイラク侵攻を正義や国益として報道した多くのメディア、今度は北朝鮮を恐怖の独裁者とあおって、そして被害意識を高め、拡散するような報道姿勢をとっています。ですが、圧力外交を高める、窮鼠猫を噛むということわざもありますし、追い詰める側と追い詰められる側、ここには偶発的な誤算や事故というものが十分懸念されるわけです。  北朝鮮の目的が体制の温存、尊厳の維持であると考えるならば、圧力の強化ではなくて、平和という目的に向かった粘り強い外交こそが、勝山の市民にとっても、国民にとっても、安全・安心な暮らしの存続につながっていくのではと考えます。  そこで、質問をいたします。勝山の市民の命、財産を守るという基本観点から、平和な暮らしを前提にしたまちづくりを進める中で、偶発的な軍事衝突や戦争などに自衛隊員や市民が巻き込まれないように、地方行政も憲法改正や対外交政策など、国策についても論議し、意見として国に伝える必要があると考えますが、見解をお伺いします。 ○副議長(北川晶子君) 松村副市長。                (副市長 松村誠一君 登壇) ○副市長(松村誠一君) 市民の暮らし、命、財産を守る基本的な考え方についてお答えいたします。  市民の安全・安心な暮らしと命を守ることは、地方公共団体にとって最も重要な責務であると考えております。  また、憲法9条に関する件につきましては、今後、国会等で議論が深められるものと存じますが、国民の命と暮らしにかかわる重要な課題であり、決して拙速な国会審議などで終わらすことなく、国民的な議論を深めてほしいと考えております。  最も大切なことは、私たちはさきの大戦の深い反省とともに、70年もの間、不戦への誓いを守り、これからも国民の命と平和な暮らしを守り抜くこの決意のもと、日本と世界の平和と安全を確かなものにするための平和安全法制でなければならないということであります。  ただし、大戦後のころとは違い、今の時代に沿った安全保障の確立は最低限必要なものであり、国防と平和、そして日本が担うべき役割についても広く国民的な議論を深めていく必要があると考えます。このことを踏まえ、今後の改憲論の行方につきましては、国会での議論を注視してまいりたいと思います。  次に、圧力外交に関してお答えいたします。  世界各地でのテロ、長く続く中東地域での紛争、たび重なる北朝鮮によるミサイル等の発射や核実験の実施など、国際情勢の緊迫度はより高まっております。このように日本を取り巻く厳しい安全保障環境の中で、我が国の安全を確保していくためには、日米間の安全保障、防衛協力をより深めるとともに、一方では近隣国との間での信頼関係を築く不断の平和外交の扉を閉ざしてはならないことも重要であります。  今後も、憲法に照らした国民的な議論をさらに深め、国際社会における日本が担うべき役割を認識する中で、時代に適応した国のプレゼンス、いわゆる立ち位置を見出していくことが大切であります。市といたしましては、必要に応じ全国市長会などによる国への提言活動を行っていくというのが基本的なスタンスであります。 ○副議長(北川晶子君) 1番。               (1番 久保幸治君 質問席登壇) ○1番(久保幸治君) 市民の安全や安心、暮らしを守ることを念頭に物事を考えると、国の指導、国の行う政策が、果たして全て正しいのかというのは、地方行政でもしっかり考えて、国に対してもそれはどうなんだろうかという意見を言う必要は、市民の安全・安心を考える上ではあると考えています。  次の質問に入ります。業務委託・指定管理における入札制度について。  これは、市民の業者の方からもお話をいただいた中で質問をさせていただくことになります。市の予算の中には多くの業務委託費、指定管理費等があります。その内容は、多種多様にわたりますが、業務委託・指定管理費の中で、物品、資材、備品の購入に関しても、市内の業者が優先としてほしい。これは市内の方の業者を優先的に使う基本というのがあると思います。もちろん、市内で手に入らないもの、性能的、値段的に合わない場合、緊急性がある場合はまた違うと思います。基本的には、市内で手に入るものは市内の業者から仕入れるべきだと思っています。  今回お聞きしますのは、勝山ニューホテルの厨房機器に関して、緊急事態であり、また指定管理ということで、入札とかそういうのが一切なかったという話を聞きました。素直に相談を受けた業者からは、そういう案内・知らせは一切なかったんだと。片や理事者側の方は、なくて当然なんだというところに、ちょっと違和感を感じるわけです。  製品、備品の納入等が営業再開に間に合うものであれば、委託業務であれ市内の業者を使うようにするべきではないか。もちろん、最初の仕様書などには、基本的にはそう書いてあるそうなのですが、仕様書に書いてある、そして仕様書だけではなくて業務契約書、その他いろいろありますが、そういうところには書いてない。ならば、そういう明記する基本的事項であれば、指定管理契約、外部委託の契約において、市内業者を優先とすることが基本的ですよということを明記しておくべきだと考えるのですが、見解をお伺いいたします。 ○副議長(北川晶子君) 上出総務部長。               (総務部長 上出康弘君 登壇) ○総務部長(上出康弘君) 業務委託における入札制度についてお答えいたします。  地方公共団体が発注を行う場合には、不特定多数の参加者を募る調達方法でございます一般競争入札が原則とされています。  しかし、一般競争入札は調達の準備に多くの作業や時間が必要となり、結果として当初の目的が達成できなくなるなどの弊害が生じることがありますので、地方自治法では例外規定として随意契約による調達が認められています。  御質問にありました勝山ニューホテル厨房環境改善事業委託については、指定管理者の交代に伴うホテル休業期間中に早急に厨房全体を改修し、一体的に厨房機器を導入し、改めて営業の許可を得る必要があったため、既に決定していた次期指定管理者に対し、地方自治法施行令第167条の2の規定に基づき、厨房環境改善事業委託を随意契約で発注したものでございます。  この業務を委託した次期指定管理者、株式会社東急リゾートサービスは、今までのホテル営業業務で培ってきたノウハウを動員し、ホテル再開予定の平成28年4月末のゴールデンウイーク前までの約1カ月間で物品等を調達いたしました。その結果、残念ながら厨房機器の発注が市内の業者が対象にならなかった次第でございます。  また、市内業者からの調達を契約書類に明記すべきであるという御指摘につきましては、この指定管理者の募集要項や仕様書には、物品等の調達に当たっては勝山市内での調達に努めるよう記載しております。この仕様書は、契約書類である協定書の添付資料でもございますので、市内業者の調達については指定管理の協定には明記されていることになります。 ○副議長(北川晶子君) 1番。               (1番 久保幸治君 質問席登壇) ○1番(久保幸治君) 結局、委託業務、指定管理における物品を購入する場合は、全てその業者にお任せしてしまう。その業者がどこに発注しても、それを言うことはできないということなんでしょう。  市の業者の方の市民感情としては、連絡があったりすれば、自分も納得はできるんだけど、一切そういう情報がなくて、行ったときにはもう決まっていた、結果だけだったということなので、業者の市民感情としてはどうかと思うです。もう少しその手の情報を、市の業者の人にも、時間的なスピードが足りないけどどうかとか、そういう話は時間がないけどどうかとか、協力できないかとか、その内容はあってもいいのではないかと考えます。  少し自分的には、市民利益という観点を考えてしまいますので、また違う場所において質問させていただきたいと思います。  以上で質問を終わらせていただきます。 ○副議長(北川晶子君) 暫時休憩いたします。           ―――――――――――――――――――――――                 午後 2時40分 休憩                 午後 2時54分 再開           ―――――――――――――――――――――――
    ○副議長(北川晶子君) 再開いたします。 ○副議長(北川晶子君) 吉田清隆君の質問を許します。 ○副議長(北川晶子君) 4番。               (4番 吉田清隆君 質問席登壇) ○4番(吉田清隆君) 立志会の吉田です。本日は4点、質問をさせていただきます。一問一答で答弁をお願いいたします。  まず最初に、先ほど竹内議員からお話があったとおり、私も立志会としまして、11月に沖縄でありました全国都市問題会議に出席させていただきまして、市長のパネルディスカッションのパネラーとしての発言を聞いてまいりました。席上、市長から勝山市の現状について、人口が約2万4,000人、高齢化率約34%という前置きがありまして、スライドでいろいろ勝山の状況を紹介していただきました。  私は前から5、6列目ぐらいに座らせていただいたのですが、北海道から沖縄まで、名簿では約2,200名の議員の方が参加しておられました。その周りの方からは、市長の説明から、へーとか、ほーという非常に驚きといいますか、うらやましいという声が上がりまして、我々座っていても大変うれしく、有意義な気持ちを覚えたことが非常にありがたいと思っています。  非常に全国に勝山の名前を知っていただいたと思っておりますので、今後も、微力ではありますが市政の発展に尽力していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、質問に入ります。最初に、教職員の残業削減についてお伺いいたします。  現在、教職員の残業時間については全国的な問題となっており、いろいろな改革が取り組まれております。人事異動の発令が4月1日であり、引き継ぎ業務や新年度方針を決める会議の集中により多忙が課題となっているため、福井市は来年度から春休みを2日間延長し、夏休みを2日間短縮するそうです。  ここからは、静岡県で取り組んでいる事例を紹介させていただきます。  静岡県の吉田町は、次期学習要領が求めている授業日数に応え、あわせて教職員の多忙感軽減を目指し、ことしの夏、小学校の夏休みを23日、中学校は29日としました。町内全4校の小中学校が10連休となるよう、閉庁日を設定しました。10連休のうち5日間は土日と祝日で、残りの5日間は、静岡県が定める夏季休暇として教職員全員が休むことになりました。10連休中は、教育委員会の職員が各学校を見回り、異常がないか確認しました。部活動のために土日のどちらかを指導に充てた教員もいたが、閉庁日となった平日は練習を入れず、大会もなかったといいます。  吉田町の試みは、町民から異論が相次ぐ一方、文科省幹部が視察するなど教育関係者の関心は高いそうです。町長は、普通教室に冷房装置を導入して以降、夏休みを短縮し、教職員の負担感軽減、さらには学校給食を出す日数をふやすことによる保護者の就労支援を実現するためと説明しています。授業日数をふやすかわりに、平日の授業時間を減らし、小中学校とも勤務時間内に授業の準備のための時間を確保したり、定時に帰宅できるようにすることを目指しました。  勝山市の各小学校では、夏休み終盤に連合体育大会の練習を行い、夏休み期間中はプールへ行くために学校へ行く児童が多いのではと思います。都市部では、学校プールの必要性について問題になっています。  私は夏休みを短縮し、夏休み後半から連合体育大会に向けた練習及び夏休み後半にプールで授業を行う時間割りの編成を行い、プールの利用促進を図り、児童が夏休み期間中に連合体育大会やプールのために登校するという負担を軽減するとともに、教職員の負担軽減につながるのではないかと思います。  夏休みを短縮しても、吉田町と同じく勝山市内の各教室にはエアコンが完備されていると思いますので、暑さ対策は問題ないのではないでしょうか。むしろ夏休みを短縮し、ある程度の日数をこの地方特有の雪対策として、冬休みを多少長くしてはと思います。吉田町のような極端な夏休みの短縮は抵抗がありますが、全体的に1年間の長期休み期間を数日程度短縮することにより、教員の残業時間を軽減できるのではと思います。  次に、静岡県藤枝市の中学校では、「現在、電話のお取り次ぎを平日7時30分から午後6時までの間とさせていただいています。恐れ入りますが、その時間内におかけ直しいただけますようお願いいたします」と、電話の自動応対装置を試行導入いたしました。校長は、多くの学校では、電話を受けた職員が呼ばれた教員を校内に探しに行ったり、帰宅した教員に電話をしたりして、1本の電話で何人もの教員が動く場合もある、時間外でも保護者からの電話があると、教育者としての対応をしてしまうのが教員なんですと話し、教職員からは、授業準備や事務処理に集中して取り組むことができると好評だそうです。  電話の自動応対装置の試行導入で、教員の持ち帰り仕事時間を導入前後で比較したところ、平日の週平均が最も長い10から20時間未満と答えた教員が、20%から10%に半減したそうです。一方で、5から10時間未満は、13%から28%にふえました。校長は、持ち帰り仕事の多かった教員ほど、時間を意識して効率的に仕事をした結果ではないかと話しており、PTAからも理解が得られ、12人中8人がよいと評価しているそうです。  電話の通じない夜間や休日に電話をしなければならないことは何かとの問いに、事件・事故が最も多く、命にかかわることが次に多かったそうです。時間外の連絡に学校職員は対応できないことを伝えた上で、病気・けがは救急病院、事件・事故は警察、交番、少年サポートセンターと知らせました。  緊急時に学校でなければできないことは多くはない。すぐに連絡をしてくれるのはうれしいが、けがをしたらまずは119番、事件や事故なら110番に電話したほうが迅速に処置できるのですと校長は話します。そのかわり、学校で何かあったときには、保護者からの問い合わせに先んじて教員が連絡を入れるよう伝えています。それが応答メッセージを上手に使うために、大事な意識の持ち方だと思いますと説明します。留守番電話の導入は、わずかな経費で済み、学校、家庭、地域社会の役割分担を考え直すきっかけとなって広がっていく可能性があると思います。  以上、長期休暇の短縮と電話の自動応対装置の導入をすることにより、教職員の残業時間の軽減を図れ、教職員の心のゆとりができ、子どもの行動に目を向ける時間がふえ、学校内でのいじめ等に対する対応が迅速にできるのではと思います。教育委員会の見解をお伺いいたします。 ○副議長(北川晶子君) 梅田教育長。                (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 教員の残業削減につきまして、まず夏休みの短縮についての御質問にお答えいたします。  教員の長時間勤務が全国的に問題になる中で、福井県及び勝山市においても教職員の超過勤務縮減のための業務改善について、さまざまな方面から検討を進めている段階にあります。  その一つとして、市内の中学校においては、土曜、日曜のどちらかの部活動の休止に加えまして、毎週月曜日などウイークデーの1日を部活動休養日とすることを三つの中学校で申し合わせまして、実施に移しているところであります。小学校においても、ノー残業デーの設定など、各校で業務改善に向けて努力しているところであります。  そこで、夏休みの短縮の是非につきましては、これまで教育内容の質や量の変化に対応する一つの方策として、県の教育長会議でも意見交換をしてまいりましたけれども、この夏休みというのは教員にとりまして貴重な研修の期間となっていることや、さまざまな行事に参加する機会も多いといった理由などから、勝山市ではこれまで短縮には踏み切っていないというのが現状でございます。  ただ、今後は1年間の教職員の勤務時間の平準化といった観点から、議員御提案の方法も含めて校長会等と十分話し合い、検討していきたいと考えます。  次に、電話の自動応答装置、すなわち留守番電話の設置についてであります。  現在、市内の小中学校で午後6時以降の保護者からの電話によって、教職員の勤務時間が著しく延長されているという報告はございません。また、その日のうちに初期対応したほうが、翌日に引きずらなくて済むような生徒指導の案件、あるいはまたすぐに保護者対応が必要な案件のように緊急性の高い電話については、連絡を受けた後、迅速に適切な対応ができているという状況にございます。こういった現状を踏まえますと、保護者の皆さんから緊急性と時刻を考慮して学校へ電話をかけていただいているのではないかということで、お互いの信頼関係に基づいた対応がなされていると認識しております。  しかし、教職員の業務改善の取り組みとして、現在、留守番電話の設置を検討している市町もあると聞いておりますので、その状況とか動向を踏まえて、勝山市としても、今後、学校側と協議をしながら、その効果・必要性について研究を進めていきたいと考えます。 ○副議長(北川晶子君) 4番。               (4番 吉田清隆君 質問席登壇) ○4番(吉田清隆君) どうもありがとうございました。  長期の休暇とか留守番電話につきましては、今御説明いただいたとおりで、いろんな他市町の状況等も勘案しながら、また導入等を前向きに考えていただいて、教員が多忙というのは、最終的といいますか、一番身近な子どもたちへの教員の心のゆとりがなくなるということは、子どもたちに対する気配りも若干薄れていくのではないかと思っておりますので、先ほども言いましたとおり、全国的な問題でもありますので、いろんな動向を見ながら、いろいろ対策を講じていただければと思っております。  11月28日に、御存じかもわかりませんが、中教審の特別部会が教員の処遇改善を検討する中間報告案というのを公表しましたので、それらの中身もできるものから参考にしていただいて、すぐにでも取り組めるものは取り組んでいただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、2点目は、学校施設の防災機能についてお伺いいたします。  災害時には、地域の防災拠点としての役割を担う学校施設ですが、安全性を高める施設づくりやライフラインを維持する備蓄や設備、あるいは人的ネットワークを円滑に運営する機能が十分ではありません。  学校は、被災者の生活スペースとなることはもちろん、食事の提供や生活関連の援助物資の配布、災害状況・安否確認に関する情報交換、あるいは医療や相談、心理ケアといったことも含め、住民を支援するさまざまな活動のコアになる施設として機能しています。しかも、学校は子どもたちが1日の生活の大半を過ごす場所でもあり、もしも在校中に不慮の災害が起きれば、これら多くの子どもたちのかけがえのない命を守る義務も生じます。  そうした点からも、学校は日ごろから生活に必要なスペースや備蓄を確保し、避難生活に必要となる情報通信、電機、ガス、給排水等の機能を可能な限り保持できるよう、代替手段も含めた対策を講じ、防災機能を強化しておくことが重要になってきます。  全国の公立学校の9割に当たる3万2,000校、小中学校では約2万8,000校が避難所に指定されています。学校体育館は、冷暖房がまだまだ不十分なところが多いので、気温差の高い時期に長期間使用すれば、生活しづらいスペースになります。ことに高齢化が進む日本では、より現実的な心配がつきまとうようになります。また、学習施設という性格を踏まえれば、授業の早期再開にも問題が生じてきます。  文部科学省では、こうした地域の避難所に必要となる機能として、情報通信、電源、ガス、トイレ、食料・飲料等の備蓄、避難所の必要なスペースとして、居住、運営、炊き出し、着がえ、保管、あるいは高齢者、妊婦、感染症患者の専用スペースを設けることを示唆しました。  国立教育政策研究所が平成27年5月1日現在で調べた学校の防災関連施設・設備の整備状況は、防災倉庫・備蓄倉庫が敷地内に設置されている学校が52%、屋外から利用できるトイレが設置されている学校71%、体育館にトイレが設置されている学校82%、非常用通信装置が設置されている学校98%、停電に備えた自家発電設備が設置されている学校44%、貯水槽、プールの浄水装置が設置されている学校38%。  以前に勝山市の備蓄の基準として、食料、水、毛布の3点が福井県の基準で決まっており、1人1日分を予定している、勝山市では1,154人分が備蓄の基準である、その他プライバシーに関する備品については、災害協定を結んでいる関係機関に供給の協力を要請したいと説明がありました。また、昨年12月議会の質問で、特設公衆電話の設置について質問させていただきましたが、この件については、ことしの春にNTT西日本と提携していただきました。  整備には経費が発生しますので、全てを整備するには困難かと思いますが、全国基準を上回るだけの装備は必要と考えます。少子化が進み、我々が学校へ行っていたときに比べ空き教室が生じていると思いますので、現在の学校内での保管場所の確保はできるものと思います。文科省の指導や全国の整備状況を見て、勝山市の現状と今後の各学校における整備に対する意見をお伺いいたします。 ○副議長(北川晶子君) 上出総務部長。               (総務部長 上出康弘君 登壇) ○総務部長(上出康弘君) 学校施設における防災機能についてお答えいたします。  市内小中学校の体育館につきましては、勝山市地域防災計画上で拠点避難所に位置づけられておりまして、地震などの大規模な災害が発生した際に開設する避難所となっております。  多数の避難者が長期間避難生活を強いられる事態に備え、避難所の環境改善や必要な物資を確保し備蓄しておくことが大切でございますので、本年度、避難所の環境改善としまして、災害時特設公衆電話を整備いたしました。また、災害時には、昨年度購入しました簡易トイレ、可搬型LP発電機、プライベートテントなどを避難所に据えつけることとしております。  備蓄品につきまして、学校施設では現在、勝山北部中学校、勝山南部中学校の両校に、乾パン、ビスケット、毛布などを備蓄しております。その他の学校施設においては、勝山市では、現在、分散備蓄体制をとっていることから、災害時には必要な物資を教育会館、ジオアリーナ、浄化センターなどの備蓄施設から運送することになります。また、各地区の公民館にも、乾パン、おかゆ、飲料水、毛布やサポートマットなどを備蓄しております。  なお、県が提示している備蓄基準ですが、食料、飲料水、トイレについては本年度、また毛布については次年度の達成を予定しております。  学校施設の防災機能等のさらなる充実につきましては、勝山市の地域の特性などを考慮し、何をどこにどれだけ整備するかを検討しまして、国の補助制度を活用しながら進めていきたいと考えております。 ○副議長(北川晶子君) 4番。               (4番 吉田清隆君 質問席登壇) ○4番(吉田清隆君) どうもありがとうございました。  いつも言われることなんですが、災害はいつ起こるかわかりません。備えに完全はないと思いますが、先ほども申し上げたとおり、いろいろ経費の問題も生じますので、今後は年度計画といいますか、いろいろ計画を立てていきながら、全国的な水準もしくはそれ以上の装備をしていただければと思います。何より一番怖いのは、子どもさんが学校にいる間に不慮の災害が起きたときに、どのような対応ができるか、学校の混乱も当然生じますし、いろんな大きな問題が一気に出てきますので、できるだけ学校の中でも対応ができやすいような環境を早急に進めていただければと思っております。  続きまして、3点目としまして、小中学校の消防訓練の参加についてお伺いいたします。  今年度の勝山市秋季消防訓練は、鹿谷町本郷区で開催され、本郷区中心部から出火し鹿谷小学校にも延焼したとの想定で、鹿谷小学校の児童も鹿谷公民館へ避難訓練をしました。避難訓練後、児童は公民館前の駐車場で起震車に乗り、震度6強の揺れを体験していました。  その後、児童たちは小学校前の道路で行われた消防団員の分列行進や消防自動車の車列行進を見学し、鹿谷小学校グラウンドへ移動し、校舎屋上からの防災ヘリでの救助訓練を見学しました。消防団員や車列のきびきびした行進を目の前で見ることにより、将来、消防団への加入の促進につながるのではと思います。また、救助訓練を実際に見ることにより、防火・防災に対する意識向上につながるものと思います。  近年、小学校の市の消防訓練の参加は珍しいと聞きました。学校では、消防訓練を実施しているのでしょうが、消防団員や町民の方々と一緒に体験することにより、より身近に防火・防災に対する意識が強くなるのではないでしょうか。  訓練後、校長先生にお話を聞き、学校での訓練には限界があるが、今回のような訓練に参加でき、非常によい体験をさせていただきありがたかったとお話しされていました。学業も大切だと思いますが、各地区で10年に一度しか実施されない貴重な訓練ですので、今後は積極的に小中学校に呼びかけて消防訓練に参加することはできないでしょうか、お伺いいたします。 ○副議長(北川晶子君) 堂山消防長。                (消防長 堂山信一君 登壇) ○消防長(堂山信一君) 御質問のありました小中学校の消防訓練の参加についてお答えします。  火災や地震等の災害により発生する被害を最小限にするためには、市民1人1人が防災の知識、技術の向上を図るとともに、地域連携の助け合いが必要不可欠です。未来の消防防災の担い手になる子どもたちに対しても、継続的に防火・防災教育を行っていくことは大変意義のあることで、その一環として消防訓練に参加していただくことは願ってもないことです。  議員御指摘のとおり、本年10月に鹿谷町本郷で開催された秋季消防訓練に、鹿谷小学校の御協力をいただき児童が参加されたことは、大変有意義で効果のあるものとなりました。また、訓練を実施している消防団員にとっても、見学者が多いことは大変やりがいがあり、消防団のPRにもなったという声を聞いております。  今後、小中学生が春季・秋季消防訓練などに参加することにつきましては、防火・防災の意識の向上などにつながると考えますが、訓練の実施時間や場所の制約等がございますので、教育委員会、学校、生徒の御家族との調整を図り、御理解を得ながら前向きに対応してまいります。 ○副議長(北川晶子君) 4番。               (4番 吉田清隆君 質問席登壇) ○4番(吉田清隆君) 学校が参加することにつきましては、先ほど説明があったとおり、訓練の場所、開催時間といろいろ問題があるかと思いますが、全てにおいて参加するのは困難な状況かもわかりませんが、何か一部分でも参加していただけるような環境づくりというのを、今後、消防本部、教育委員会、各学校等と協議していただいて、子どもたちに少しでも参加していただいて、防火・防災等に関心といいますか、意識の向上を図られるような状況をつくっていただければと思っております。また、今後よろしくお願いいたします。  最後に4点目としまして、スポーツ弁当についてお伺いいたします。  この秋、スポーツ弁当と呼ばれる弁当が県内で発売されました。スポーツをする人たちの活力源となるよう県が呼びかけ、企業や団体が開発し、現在は11の業者が栄養面や地元の食材の活用などをクリアした弁当を注文販売しています。彩りもよくおいしそうだが、御飯の量が多く、エビフライやから揚げなどの揚げ物はほとんどなく、御飯は一般的な弁当の3割ほどふやしていると県の担当者は説明しています。  米に含まれる糖質は、運動中の主要なエネルギー源です。食事の中では、御飯が最も大切なメニューです。スポーツと銘打っても、基本とする栄養バランスは決して特別なものではなく、摂取カロリーに占める栄養バランスが重要とし、3大栄養素であるたんぱく質、脂質、炭水化物の構成比率は15対25対60を目安にしています。  今回の弁当開発のアドバイザー栄養士は、強くなるには丼飯、もっと御飯を食べてと発言し、主食の米の大切さを訴えています。スポーツ弁当には、御飯に含まれる糖質や脂質のエネルギー変換に不可欠なビタミンは、ビタミンB1、B2を多く含むゴマや昆布、魚のアジや豚肉、キノコ類でとる。抗ストレス作用のあるビタミンは、トマトやピーマンなどから、消化をよくするために揚げ物類は控えるなど、御飯を中心とした栄養をフォローするポイントが細かく掲げられています。御飯の糖質は、脳にもよい影響を及ぼし、スポーツ弁当の栄養学はスポーツ選手だけでなく、一般の人の食生活にも視線を投げかけています。  スポーツ弁当は、来年の福井国体、障害者スポーツ大会に向け、県が6月から専門家らとプロジェクトチームを設置し開発を進めており、県は随時審査し、認定弁当をふやしていく考えです。  側面には食育があり、食育のゴールの一つは、食事を選ぶ力を身につけ、自己管理能力を高めること、特に子どもたちには食全般に関するよい知識を持ち、自分に必要なものを考え行動できるようになってほしいと、スポーツ弁当の登場を機に体力づくりという視点でなく、食の正しいあり方や考え方が多くの人に根づいていくよう願っています。  ことし4月に、「福井しあわせ元気」国体・障害者スポーツ大会勝山市実行委員会第3回総会が開催され、弁当調達要領・弁当調製施設選考基準について説明があり、施設の調整能力において栄養バランス・カロリー等に配慮したメニューでの提供が可能であること、弁当容器に原材料名、その他実行委員会が指定する項目をラベルシート等で表示することと記載があります。  勝山市として、県が呼びかけているスポーツ弁当を、栄養面や地元の食材の活用などをクリアした弁当販売の業者選定はできないでしょうか。食材は勝山産を中心に調理していただければと思いますし、応援に来られた方々にもスポーツ弁当を食していただき、食育に対する知識を持っていただければと思います。  また、今後市内の小中学校においても給食にも取り入れられないか、市の考えをお伺いいたします。 ○副議長(北川晶子君) 池田スポーツ局長。              (スポーツ局長 池田芳成君 登壇) ○スポーツ局長(池田芳成君) スポーツ弁当についてお答えします。  スポーツ弁当は、スポーツに親しむ方々を対象に、福井米や県産食材を使用し、加えて炭水化物を十分に補給できるなど、スポーツ栄養学に基づいた商品基準を満たした弁当を、福井の地産地消スポーツ弁当として県が認定するものでございます。  「福井しあわせ元気」国体・障害者スポーツ大会で、勝山市実行委員会が発注いたします弁当につきましては、本年6月から弁当業者を募集した結果、市内2社の応募があり、勝山市実行委員会が定めた国体・プレ大会弁当調製施設選考基準に適合していることから、応募のあった2社を大会弁当調製施設として決定し、クレー射撃やバドミントン競技のプレ大会で利用いたしました。  現在、これらの2社については、福井県が推進している福井の地産地消スポーツ弁当の認定は受けておりませんが、ぜひ県の登録認定を受けるよう進めてまいります。  また、小中学校においても、スポーツ弁当として選定されたメニューの栄養バランスやカロリーなどを参考に、給食に取り入れられるよう検討を進めてまいります。 ○副議長(北川晶子君) 4番。               (4番 吉田清隆君 質問席登壇) ○4番(吉田清隆君) 来年の国体等に向けては、もう市内の2社の業者さんで決まっているということでしたが、その内容につきましては、またいろいろ今後まだ開発といいますか、取り入れていただける余地があるということで、また業者さんといろいろ協議していただいて、せっかく県のほうもいろんな業者さんと開発を進めている弁当ですので。勝山で開催する競技においては、特に勝山産のものを使っていただけるようにしていただければ、勝山のPRにもなるかなと思っております。  また、給食のほうに関しましては、これも当然経費の問題も生じてきますが、先ほど言った基本は、やっぱり県のほうも食育にあるという考えでの開発も考えられているということを新聞記事で読んでおりますので、そういうことをきっかけに子どもさん方にも食育に対する知識をどんどん持っていただければありがたいかなと思っておりますので、今後ともいろいろ検討のほどよろしくお願いいたします。  以上で私の質問を終わらせていただきます。 ○副議長(北川晶子君) 以上で本日は散会いたします。           ―――――――――――――――――――――――          午後 3時31分 散会...